「どんな屁理屈で彼らを良い感じに誤魔化そうか、それともいっそ敵対しちゃうか、どうしましょうかね」 ページ39
「そいつはハンター試験に集まった受験生を一網打尽にする気だぞ！！」
声も高らかに男が叫んだ瞬間、ヒソカさんの手から計七枚のトランプが二方向に放たれた。
内三枚は豆腐にでも刺したかのように呆気なく男の顔面に突き刺さり、残りの四枚はサトツさんがしっかりと受け止める。
夢小説だとここらで私にも何枚かトランプ飛んで来る筈なんだが、やっぱりそんなハッピーな展開にはならんか。この至近距離で投げられたら止める自信ないから良いんだけど。
良いことをした筈のヒソカさんは私を除く全受験生から距離を取られ、その上サトツさんに怒られた。素直にお叱りを受けるヒソカさんの可愛さプライスレス。
受験生を騙そうとした猿は、何だか汚らしい鳴き声を上げまくる鳥に集られ、ものの数秒で骨を覗かせていた。
三百十一人──いや、私がいるから十二人か──で再開されたマラソン。湿原に入ると同時に霧が出て、この時点でいくつかの集団が本隊から逸れる。
「ねえ、A♦」
そんな中でも全くいつもの調子を崩さないヒソカさんが、少しばかり高ぶった口振りで言った。クソ性的だからあんまりその声出さないで欲しい。
「分かってますよ、試験官ごっこするんでしょう？ 私は参加しませんけど」
「来てくれてもいいんだよ？ 挑戦者側で♥」
「より一層ご遠慮します」
いくら雑魚しかいないレベルでの興奮っつっても、ヒソカさんと私じゃあ十倍以上力の差がある。こんな所で隻腕になったりするのは御免だ。
一段と霧が濃くなり、あちこちで悲鳴が上がり始める。私達の周辺には危険生物はいない。そういう道をヒソカさんが選んでいるのか、獣共がヒソカさんを避けているのか。
ある程度ひらけた木々の少ない場所に差し掛かった瞬間、 ヒソカさんが動く。
「巻き込まれるけど、ボクの近くにいて大丈夫かい？」
「まあ、最初にインパクト大な登場したんで、遅かれ早かれ私もターゲットですよ」
あのヒソカと関係が深そうな女ってことで、番号と顔セットで覚えられただろうし。危険視されるかも、とかいう心配は今更感が半端じゃない。
適当に避けてりゃいっか、などと考えていた矢先に、響き渡るレオリオの悲鳴。
「やっべ……忘れてた」
そうだった、そういやあここにはクラピカもレオリオもゴンも来るんだった。最近記憶が薄れて来てるなあ、歳かしらん。
「てめェ！！ 何をしやがる！！」
腕を押さえて叫ぶレオリオ。対するヒソカさんは、実に楽しそうだった。
「煽り大好きウボォーさんとかフィンとかと一緒にいたら癖になっちゃうよね、って言い訳」→←「これから私はヒソカさんの霧中の凶行を目の当たりにする訳だけど、そういえばクラピカ達おるやん」
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ロキ(プロフ) - エーミール少年が登場しとる笑 (2020年2月20日 21時) (
レス) id: 2da3670e3a (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - みーたんさん» わーい閲覧ありがとうございますー！ うーん…原作軸に沿って動くだけでかなり暇がないので、子育てさせるなら捨て子拾うとかそんな感じになりますね (2017年3月26日 15時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん - 更新されたの見ました！後、質問です。将来フェイと夢主の間に子供とかできたりするんですか。フェイと夢主の子育てシーンとか見たいです (2017年3月26日 9時) (レス) id: 46104a2fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 紫月さん» この小説ももう49話埋まってしまったよ…。言うてやったのは膝カックンだけどね！(ショボい)元の世界についてはまだ言及しないかな〜…といった感じ。ただどっかのタイミングで一時帰界させないとなあ、とは考えてる所！ (2017年3月26日 0時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - みーたんさん» ああああありがとうございます……！！！ (2017年3月26日 0時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
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