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15話ー僕の立ち位置が決まる日ー其の一 ページ25

『く、国木田君そろそろ離そ?な?苦しがって、る?』

国木田君の肩に手を置いて蓬髪の彼を見ると、今にも天に昇りそうな幸せそうな顔をしていた

『え、ドM?』

素で思った。思った後に後悔した

「ひっどいなぁ」

『!!僕は先輩になんて事を!失礼しまし、』

「貴女の様な可憐なお嬢さんに罵られるのも悪くないがね」

僕の顳顬が今ピキッてなった。

「初めまして、私は太宰。太宰治だよ。お名前は?素敵なお嬢さん」

太宰とか云った此奴は、国木田君の拘束からすんなり逃れて、僕の顎に指を添えた。
その瞬間全身に鳥肌が立った

「?恥ずかしがらなくてもいいんだよ?其れとも聞こえなかったのかな?」

いつ迄も固まっている僕の耳に、あろう事か口を寄せ、ほら云ってごらん。と囁いた

「おい太宰!其奴は、」

国木田君の静止の声がもっと早ければ、僕の血管がぷっちり切れる事は無かっただろう

『調子に、』

「へ…………?」

『乗るなあぁぁぁぁぁ‼‼』

「ぶぅべぇあおぅ!」

僕は太宰を床に叩きつけた。先輩?上司?知るかそんな下らないもの

『僕の名前は中辻 薫。21歳。因みに男だ。宜しく太宰君』

「冗談、通じないんだから………」

上から睨み乍手をパンパンと叩いた
よっこいせ。と云って起き上がった太宰君

「いやぁ新人が入るのは聞いてたけどね、私は女性が良かったのに実際男だったからムカついた」

『それで初対面の奴に嫌がらせを?もう1発くらわせてやろうか?』

拳を握るが、太宰君は素知らぬふりで、また近付いてきた

「あ〜ぁ〜本当に男かぁ〜勿体無い」

『おい何してる』

「え?採寸?」

『離せ変態!!』

なんで此奴に採寸される必要がある!意味が分からん!

「いや、実際は貧乳なだけで本当は女性だったり?」

『阿呆か!』

「でも凄い胸筋だね、何かしてたのかい?」

『あ?嗚呼、合気道部主将を卒業した』

「へぇ〜そりゃあおっかない」

未だ諦めてないのか僕の胸をまじまじと見つめる其奴の側頭部を殴り、ナオミちゃんの背後に隠れた。
隠れる場所を間違えた

「あらあら薫さんたら照れちゃって……お兄様みたいで可愛いですわぁ〜虐めたくなっちゃう」

其の二→←其の二



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sunijy(プロフ) - 零淋々さん» そこまで褒めてもらえるなんて!光栄至極に存じます!採用は遅くなってしまう事があるかも知れませんが、リクエストお待ちしてます (2017年9月28日 5時) (レス) id: e02ca47e4d (このIDを非表示/違反報告)
零淋々(プロフ) - 何だよ…………最高かよッ! (歓喜 また何かネタ思い付いたらリクします! (2017年9月28日 1時) (レス) id: 36b2023db6 (このIDを非表示/違反報告)
零淋々(プロフ) - sunijyさん» マジですか!? じゃぁ、早速、任務帰りに迷子のだざむと出くわして、戸惑いながら嫌がらせか?と疑いつつ保護する中也の所に現れる、迷子のあっぴを拾ったら、夢主並みに懐かれたヤツガレ下さい!! オチ無しでも構いません! 長文失礼しました。 (2017年9月27日 17時) (レス) id: 36b2023db6 (このIDを非表示/違反報告)
sunijy(プロフ) - 零淋々さん» 作者の我が儘に付き合っていただけるなんて感謝です!番外編のリクエストがあれば即採用しますので何かありましたら是非どうぞ (2017年9月27日 17時) (レス) id: e02ca47e4d (このIDを非表示/違反報告)
零淋々(プロフ) - sunijyさん» ショタの為なら!!いくらでも待っていられる!!(*`・ω・)b (2017年9月27日 15時) (レス) id: 36b2023db6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:sunijy | 作成日時:2017年9月24日 0時

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