10話ー冷えピタ冷えピター其の一 ページ18
『じゃあ一寸敦君探偵社に送ってくるから僕が帰ってくる迄寝てろよ?いいか?ベッドから出るな。分かったら頷け』
「……………………………」
『聞こえなかったのか?』
「ねぇ」
寝間着をから外着へ着替え始めた薫に少し掠れた声で話しかけた太宰に、首だけ回す薫
「如何して、ママはそんなに私に冷たくするの?私、何かいけない事しちゃった?」
『⁉あ、い、いやぁそのわざとじゃ………』
「じゃあ何?」
今迄忘れてたが、太宰は22歳の立派な大人だ。否、だったと云うべきか。そんな彼を子供だからと敦と同等に扱うのに多少抵抗があった薫
敦も敦で18歳だったが、その純粋故に問題は無かった
結果、太宰にだけ強くあたってしまう事になってしまい、太宰を傷付けてしまった
その後悔の念から薫は気不味さに目線を逸らす
「ママは、私が嫌いなんだね………」
『⁉太宰君それは違うぞ!』
「違わないでしょ!」
ガバリと起き上がって薫を睨み付けるその茶色い瞳には熱の所為もあるかも知れないが涙の膜が張ってあった
『太宰君……悪かったよ。もうしないから、今回のは見逃してくれないか?看病してあげるからさ?』
「いらない!そんな事したら治って死ねなくなる!」
『よし寝てろ。後で栄養たっぷりのお粥ぶち込んでやる』
「痛っ」
薫は太宰の前髪を上げて、いつ取ったのか謎だが冷えピタを貼った。そして敦を送るべく部屋を出た
置いていかれた太宰は只呆然とするだけだった。着いて行こうとも思ったが、敦に感染してしまっては大変だ。
連続で病人の看病を薫にさせる事になる。そして同時に看病されるのは自分だけがいいとも思った。
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sunijy(プロフ) - 零淋々さん» そこまで褒めてもらえるなんて!光栄至極に存じます!採用は遅くなってしまう事があるかも知れませんが、リクエストお待ちしてます (2017年9月28日 5時) (レス) id: e02ca47e4d (このIDを非表示/違反報告)
零淋々(プロフ) - 何だよ…………最高かよッ! (歓喜 また何かネタ思い付いたらリクします! (2017年9月28日 1時) (レス) id: 36b2023db6 (このIDを非表示/違反報告)
零淋々(プロフ) - sunijyさん» マジですか!? じゃぁ、早速、任務帰りに迷子のだざむと出くわして、戸惑いながら嫌がらせか?と疑いつつ保護する中也の所に現れる、迷子のあっぴを拾ったら、夢主並みに懐かれたヤツガレ下さい!! オチ無しでも構いません! 長文失礼しました。 (2017年9月27日 17時) (レス) id: 36b2023db6 (このIDを非表示/違反報告)
sunijy(プロフ) - 零淋々さん» 作者の我が儘に付き合っていただけるなんて感謝です!番外編のリクエストがあれば即採用しますので何かありましたら是非どうぞ (2017年9月27日 17時) (レス) id: e02ca47e4d (このIDを非表示/違反報告)
零淋々(プロフ) - sunijyさん» ショタの為なら!!いくらでも待っていられる!!(*`・ω・)b (2017年9月27日 15時) (レス) id: 36b2023db6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sunijy | 作成日時:2017年9月24日 0時