解せぬ ページ6
『何で俺が?元はと云えば妙な薬作った梶井が悪いんじゃないですかぁ……?』
不満タラタラに首領へ云う俺。と、其処へ俺の右手の小指を握ってきた中也
「俺あんたがいい……」
元々小さかった中也はもっと小さくなってしまった。可哀想に。漸と160まで行ったのに逆戻りとは……
そ、と手を離し頭をサラッと撫でて鷗外殿の返答を促す
「梶井君は今傷心中だし、彼には解毒剤を調合して貰わないと、その間その子達の身を守ってやってあげてくれ。爆弾を扱う彼に預けるのは少し不安でもあるし」
『…………鷗外殿が、そう云うなら仕方ないですけど……』
後で梶井に仕返しをしてやらないと気が済まない
「じゃ、2人の事頼んだよ」
『はい』
俺は中也と芥川の手を引いて首領室を後にした
「なぁなぁ!あんたの部屋って何処なんだ?」
『ん?嗚呼、此処から10階降りた所だ。拠点内に用意してもらってる方が何かと便利だからな』
昇降機が来るのを待つ間、暫しの沈黙が流れる
『芥川は全然喋らねぇんだな?俺の事怖いか?』
「別に、僕は何とも思っておらぬ……」
か、かっわいくねぇ奴
『後お前等、俺の事は吉川か、Aって呼べよ』
「……………………」
「えぇ〜〜!」
『なんだその目は……何か文句あっか?』
明から様に嫌な顔をする2人に、怪訝な顔を向けた
『俺はお前等の母親じゃない。本当なら梶井がその役だ。俺は所謂世話係とでも思っていろ、俺は忙しい』
其処まで云った所で、昇降機が到着した。首領室は最上階の為、昇ってくるのは時間が掛かる
『?乗るぞ?』
扉が開いたと云うのに下を向いて動かない2人。俺は仕方なく扉に手をやり閉まらぬ様にした
「あん、ナツキは俺等が嫌いなのかよ……なら何で世話役なんて……」
『……………はぁ、これだから餓鬼は困る。話は後だ。さっさと乗れ』
渋々昇降機に乗る2人。幸先の悪い育児生活の幕開けとなった。
階数の釦を押して、壁に寄りかかった俺は、そのまま視線を下へ向け、まだむくれる中也と、全く持って無な芥川を見た
『いいか?俺等はマフィアだ。人に優しくなんて到底出来ない。だが、』
1度言葉を切って2人を見る
「??」
「なんだよ………」
『別にお前等が嫌いな訳じゃない。寶そんな顔やめろ』
2人の頭に手を置いて、笑ってみせた
「…………………これから、頼む」
「右に同じ」
『任せとけ』
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sunijy(プロフ) - 雪丸さん» 私そのカプ大好きです!!BLを書いといてなんですが、敦君と芥川君のペアも好きですが、ひぐっちゃんは芥川君とくっついて欲しいと常日頃思っておりました。少しずつ書いて行こうと思います!結末を言うと採用させて下さい!! (2018年5月15日 7時) (レス) id: e02ca47e4d (このIDを非表示/違反報告)
雪丸 - すみません!リクエスト?というか質問なんですけどあの銀ちゃんと立原くん、ひぐっちゃんと芥川さんのカップル成立させることって出来ませんか?無理だったら無理でいいので、出来たら本編の方でくっつけて欲しいです!突然すみませんでした! (2018年5月14日 0時) (レス) id: 85d9027f98 (このIDを非表示/違反報告)
sunijy(プロフ) - ルナさん» コメントありがとうございます!!芥川オチは書いた事がないので自信はないですが、とりあえず1ですね!先走ってフラグ立ててしまったので1回畳んできます (2018年3月22日 14時) (レス) id: e02ca47e4d (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 普通に戻るだけもいいけど...芥川さんオチが気になる…うわぁ、どのオチも見てみたいですが、取り敢えず1番でお願いします! (2018年3月22日 14時) (レス) id: aa7fd2ef8c (このIDを非表示/違反報告)
sunijy(プロフ) - 裕さん» コメントありがとうございます!グダグダと長く書いてしまうかも知れませんが、頑張ります (2018年3月21日 15時) (レス) id: e02ca47e4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sunijy | 作成日時:2017年11月24日 23時