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110話【そういう時は黙って赤飯】 ページ24

Aside〜



今日は早く帰る予定だったが、トシにどうしてもと頼まれて残ったしまつだ。本当に必死な顔をして頼みに来たと思えば何だ此処は

A『スナック、すまいる……まさかトシ…』

土方「俺の用じゃねェよ。近藤さんの件だ」

なるほど。トシもキャバクラ遊びに嵌ったのかと思った。近藤さんねェ…今近藤さんはキャバクラにも行かず、ストーキング行為も行わず、大人しくなっている…事は良いのだが、何というか…精神的に参っている状態で…そういう事だから取り敢えず入ってみよう

「キャアアア!土方はんと吉田はんよ!今日はあの近藤(ゴリラ)じゃなくて真選組のイケメントリオの二人が来てくれはったわ!」

「土方はんこっちの席に来てぇ!」

「吉田はんもこっちへ来てぇ!」

入ったは良いものの、黄色い歓声が鳴り止まない。僕とトシの周りには可愛らしい女の子が沢山来た。このままでは埒が明かないので、取り敢えず指名した。お妙を

しかし、話は進まず昼ドラの話やら月9の話やらトシは日テレの土曜九時顔だとか、近藤さんは火サスの死体役だとか、関係のない方向に話が行く。僕?僕はその間フルーツ盛り合わせを頼んだ。勿論トシの金で。いやー来てよかった

ドラマの話に終わりを告げた声がした。その声の主は山崎とその他諸々の奴等だ

「「お妙さァァん!どうか局長の女房に、俺達の姐さんになってくだせェェェ!」」

そうして土下座をきめる山崎とその他諸々

妙「なんですかコレは腰の低い恐喝?」

A『実は近藤さんに縁談の話がきていてな』

近藤は三十路(みそじ)近い、だから幕府の上の奴等から見合いの話が来たと言うわけだ。最近お妙にフラレすぎてもう女性なら誰でも良いという限界まできてる

その肝心なお相手は猩猩族(しょうじょうぞく)の第三王女バブルス様だ。写真はゴリラにしか見えない。逆タマと言うやつだな

しかし山崎は土下座をしてお妙に言う。精神的に参っている状態の近藤さんを止められるのは姐さんだけだ。結婚までとは言わないから止めてくれ!と必死に言う。このまま行けば了承してくれるか?と思ったが、次の言葉ですべて灰となった

山崎「男が此れだけ頭下げてんだその重み!義に通ずる姐さんならわかってく…」

妙「アラ何処が重いのかしら?この頭」

そう言って山崎をぶん投げた。山崎、アレは駄目だろ。その"男が此れだけ頭下げてんだ"って所がなんか上から目線な感じだからな。僕だったらたたっ斬っていた

111話【火曜7時は坂田家を食卓で】→←109話


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月光(プロフ) - 上凍さん» ありがとうございます!まだ紅桜篇でまだまだ先は長いですが、最後まで付き合ってくれると嬉しいです! (2019年8月22日 17時) (レス) id: 0dafda221d (このIDを非表示/違反報告)
上凍 - 続編おめでとうございます!どういう展開になるのかワクワクしながら見ているので更新頑張ってください! (2019年8月22日 14時) (レス) id: 27f1b17986 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月光 | 作成日時:2019年8月16日 1時

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