【銀魂】不老不死の女は江戸に住んでいます《5》【一国傾城篇】 (ページ10)

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233話【お泊り会は先に寝た奴からイタズラされる】ページ10

Aside〜

僕が刀を上から振り下ろそうとした時、横にいた男が僕の刀を止める。男の腕を掴み反対に折り、定々の方へ刀を向けるとニヤリと定々は笑う

定々「今、此処で私に刀を向けない方が良いですよ」

世迷い言だと思っていたが、その不敵な笑みに妙だと思い刀を止めた。止まった僕に定々が近付いてくる。そして僕の方に口を近づけて小さな声で言った

定々「余計な事をすると外にいる子供が如何なるか、解っているな？」

その言葉に刀は下に向く。僕の勝手な行動で神楽達に危険が及ぶなんてあってはいけない事だ。僕が大人しくなったのを確認して周りの奴等は僕を組み敷き、手を拘束する。腕に見えた八咫烏の入れ墨は見た事のあるものだった。上から見下ろす定々に、僕は殺気だけしかぶつける事ができない。理性が邪魔をする。いっその事ぶった斬れたら楽なのに

定々「全員囚えなさい。幕府重臣殺害及び城中を嗅ぎ回る見廻組局長(ボス犬)を殺してくれた下手人を」

全員拘束され、定々は部屋から出ていこうとする。涼しい顔の奴が僕は気に食わなかった。何時か僕が、、

A『、、其の肥えた頸を掻っ切ってやる』

いつの間にか出ていた声は定々に聞こえていたのかいなかったのか解らないが、空に溶け消えていった

拘束された僕達を待っていたのは、城中の牢内にいた神楽と新八だった。二人は僕等に気づいて牢の格子を掴んで此方を見る

新八「皆さん！無事だったんですね！」

銀時「此れが無事に見えるかコノヤロー。聞いたか、明日には俺達は処刑だとよ」

僕は舌打ちをしながらガンッと鉄格子を蹴る。それを見た新八は驚いた様に僕に声をかけた

新八「A…さん？ど、どうしたんですか？」

A『……なーんでも無ェよ。僕の幕府嫌いに拍車が掛かっただけだ』

新八「あっ、そうですか……その…何かすみません」

A『新八は何にも悪くねーさ。全ては、、あの古狸が悪いからなァ』

可笑しい。何故碌な取り調べもせずに明日の朝処刑なんだ。城中に入るなんて内通者がいると考えるのが普通だろう。この件を揉み消す気まんまんじゃねェか

外には人が沢山僕らの監視をしているらしい。監視をしているのは真選組だと門番の話を聞いて、早く来ないかと彼奴等を待った

どうにかしてここから出ようと考えていた時、牢獄の門が開いた。誰だと思って其方を見ると、其処には黒い制服に身を包んだ近藤さんとトシだった。声を掛けたのは銀時、笑顔で二人を呼ぶ