231話・ ページ8
Aside〜
銀時「いっ…いや〜〜吃驚したなぁモォ〜!急に入ってくんだのもんな伯父上〜!ホント勘弁してくださいよ俺メッチャかっこ悪いじゃないスか〜!」
ずっと黙っているのも不自然と思ったのか銀時が喋りだすが、ノリが軽い。将軍はもっと重々しいのではないか?ほら、先代将軍の目が冷たいよ
今井「ゴホンッ申し訳ありません伯父上、お見苦しいところをお見せしましたショーグン」
…ショーグン?え?語尾ショーグン?
声帯模写までは良かったけど、何故語尾がショーグン??
今井「本当にお恥ずかしいショーグン。どうか忘れてほしいショーグン。アレ?…可笑しいな、ショーグンが…遅れてくるよ…ショーグン」
誰がいっこく堂やれって言ったよ。大丈夫?将ちゃん頭可笑しくなったと思われていないか?
定々「こっちこそすまなかったねェ、まさか堅物の茂々さんが殿中に女子を連れ込んでいるとは思いもしなかったから。血は争えんと言う奴かね、私も若い頃は随分無茶したもんだが、ここまで派手ではなかったよ」
先代将軍は十字に穴の空いた壁を見て言う。とんでもない行為をしたと思われているのだか。徐ろに席を立って外を見る。吉原から来たと思っている二人に良く見廻組が許したねと言う。そしてアレを見なさいと銀時(将ちゃん)を呼んだ。しかし二人羽織状態の銀時は直ぐに動けるわけでもなく、よろよろと将ちゃんと一緒に立ち上がる。ゆっくりと立ち上がる二人を背に先代将軍は見廻組を見ながら口を動かした
定々「白い制服が見えるでしょう?警護という名目だがそれは違う、あれは見張りだよ。どうやら近頃頻発する幕府要人暗殺は幕府内の派閥争いだと睨んでいるようだ。現在幕府は茂々さんを立てる私達と、新しく一橋の若君を将軍に立てようとする一橋派で分かれているのは知っているでしょう。件の犠牲者は一橋派ばかりです、故に私達に疑いの目を向けているわけですよ」
A『……白々しい、テメーの仕業だろ』
小さく出た声はアチラには聞こえていないようだ。周りを囲むようにある人の気配は、先代将軍と将ちゃんの警備の者だろうか
よろよろとやっと先代将軍の横に歩いてきたと思ったら、将ちゃんは前に倒れる。其れを慌てて将ちゃんの下着を掴みギリギリで将ちゃんを支えるが、下着はブツリと裂ける。そんな事に気づいていないのか定々は話を続けていた
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あずきいろ
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作者名:月光 | 作成日時:2021年2月22日 18時