検索窓
今日:12 hit、昨日:5 hit、合計:16,582 hit

204話・ ページ26

Aside〜


A『手紙か』

僕の問いにトシは体を起こして言う

土方「あぁ、でもやっぱ何も浮かばねェんだわ」

机の上の封筒には“バラガキ様へ”と書かれている。ふと下を見ると”バラガキより”と書かれている紙飛行機が落ちていた。皆不器用だな、そう思いながら手に持っていた見舞い用のフルーツとマヨネーズを机の上に置いた


A『こんにちはー今井信女さんいますかー?』

「誰ですか貴方」

朝から行くのは僕が嫌だから、太陽が真上に登った頃僕は見廻組の門を叩いた。骸=今井信女なのかを知りたかったからだ。確かドーナツが好きだと記憶していた為、一応片手には買ってきたドーナツの箱がある

しかし、見廻組隊士は僕を入れてくれないみたいだ。真選組の制服を着たら警戒されると思い、私服で来たのだが、あまり効果は無いようだ

A『見廻組副長今井信女を呼んでくれと言ってるのだが、解らなかったのか?』

「もしかして馬鹿にしてます?其れは解りますよ。貴方何方ですか?副長に何の御用ですか?」

A『だーかーらァ、信女呼んでくれって!僕の事知ってる筈だから!』

「何ですか警察呼びますよ!」

A『警察はお前だろ』

騒ぎを聞きつけ、奥から出てきたのは数日前に会ったエリートサマ

佐々木「何の騒ぎですか……おや、アナタは真選組の」

A『真選組副長補佐兼零番隊隊長吉田Aです、今日はのぶ…見廻組副長今井信女さんに用があって来ました』

局長の知り合いだとは思わなかったのか、門に立っていた隊士は敬礼をする。佐々木は僕の片手にあるドーナツの箱を見て中に案内した。見廻組の屯所を見渡すと、案内されたのは良く陽が当たる縁側。其処に居たのは僕が探していた者だった

今井「……貴女はA?」

A『嗚呼、僕はお前の知る吉田Aだ。お前は、、信女だろう?』

こんな場所で”骸”なんて名を出してはいけないと思い、今の名乗っている名を出した。信女の目線は僕の片手にあるドーナツの箱だ。佐々木に席を外してもらい、縁側に二人で座る

A『ドーナツを持ってきたんだ。確か好きだっただろ?一緒に食べよう』


二人でドーナツを片手にポツポツと喋り始めた。アレから如何してたか、何があったか。謝られたのは謎だが、信女なりに色々気にしていたのだろう

A『信女は彼処から出て良かったと思うか?』

僕がそう問うと何も言わずに首を縦に振る。その様子を見て僕は微笑って頭を撫でた

205話・→←203話【バラガキからの手紙】


ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (29 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
33人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 松陽・虚 , 原作沿い
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:月光 | 作成日時:2020年8月17日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。