検索窓
今日:9 hit、昨日:5 hit、合計:16,579 hit

199話【歯車に絡まった茨】 ページ21

Aside〜


トシも鉄も互いを自分と重ねたのだろう。しかし鉄と違いトシは道からはみ出し茨の中に入ろうと決して歩みを止めなかった。だから今のトシがあるのだろう。悔しくて悔しくて、誰よりも強くなりたかった、だから今のトシがある。感化されたんだな、鉄は。その証拠にさっき見た鉄の手には豆があった。誰よりも強くなろうと彼奴も努力しようと、歩みを止めまいと頑張っているんだな。僕にもできる事があったら彼奴を支えてやろう

山崎からの連絡だ。トシの遣いに行っていた鉄が攘夷組織”知恵空(チェケラ)党”に拉致されたと云う。僕達はパトカーのサイレンを鳴らし夜の街を走け、ある廃屋に車を止めた。其処には見廻組も居たのだ

白と黒が対立する

佐々木「ご苦労様です。あんな出来損ないの為にこんな所まで駆り出されるなんてお互い大変ですね」

敬礼をしながらそう言う佐々木さんは鉄と攘夷浪士(連中)の繋がりを知っていたみたいだ。……要は佐々木さんは鉄を利用したのだ。真選組(僕達)と邪魔な弟、そして攘夷浪士達、全部一気に潰せる訳だ。トシは其れを聞き佐々木さんの胸倉をつかむ。近藤さんはトシに止めろと言うがトシは其れを聞かないだろう

佐々木「誤解ですよ、私は貴方達のファンと言ったでしょ。ただ組織において貴方達のようなはみ出し者を扱いかねる無能者もいるわけです。我々は歯車の一つである事を理解した方がいい。私ですか?理解してますよ、私がとてつもなく巨大で優秀な歯車でしかないことは」

其の言葉でトシは鞘から刀を抜く。しかし此奴を正面から殺るなんて不可能に近いだろう。だってほら、近藤さんの後ろにはもう一人見廻組が。見廻組の刀を総悟が止め、僕は銃を向ける

佐々木「私の首を持って行くと言うのなら、首が一つ足りませんよ」

僕達が武器を出した事により、感化され周りも今にも互いに襲いかかりそうだ

……待てよ。あの子何処かで見たような、、。見廻組の紺色の髪の女の子に僕は見覚えがあった。否、今はそれどころではないな

そんな僕達を見てか、廃屋の上にいた攘夷浪士は愉快そうに声を上げる

「奴等局長の首どころかサツの殺し合いを見せてくれるらしいぜ!コイツァ見物だぜ!最高のSHOWの始まりだ!Hey!早くやれYO待ちきれなくて手が滑ってしまいそうだ!」

鉄の首元に刀を置いて、早く殺れと攘夷浪士は沸く。トシは佐々木さんの前に立った

200話【茨ガキと薔薇ガキ】→←198話【デキの悪い兄弟をもつと苦労するがデキが良くても結局苦労する】


ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (29 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
33人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 松陽・虚 , 原作沿い
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:月光 | 作成日時:2020年8月17日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。