陰キャ極めた私と、神様。弐 (ページ21)

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刀67 ページ21

結局、よく分からない気持ちを持ったまま会議は終わってしまった

ｻｸﾗ「会議終わりましたよ」

「あ…はい」

五虎「あるじさま…大丈夫ですか？」

「……うん」

どうやら何を言われても気持ちの入っていない返事ばかりする私を
木立さんも広葉さんも心配してくれたようで申し訳ない気持ちが一杯だ

どうやって帰ったのか、それもわからないまま本丸に戻り
夜中を迎えた

寝れない私は布団のうえでヤナギさんのことを考えていた

"執行部の悪魔"
"ブラック本丸執行部"
"霊力が足りないから審神者になれなかった落ちこぼれ"

執行部のヤナギさんと会うことはもうないと姐さんはいった
そうかもしれない。
それでも、私はあの人をあの目を忘れられない

「こんばんわ」

庭先から突然そんな声が聞こえた
障子を恐る恐る開けた

そこには月明かりに照らされて輝く銀色の髪
赤い目は恐ろしくも美しく輝いていた

「……誰、ですか？」

「酷いなぁ……今日だけで三回あったのに
もう忘れちゃったの？」

「え…」

ﾄﾞﾀﾊﾞﾀﾄﾞﾀﾊﾞﾀと複数の足音が聞こえ
廊下の両側から刀を片手に持った寝巻き姿の男士がいた

安定「誰だ！」

安定が吠えた
その人はどこからか狐の面を取り出した

「あ、」

「あ、やっと思い出した？
こんばんは、ゲーム審神者のA様」

「ヤナギさん……」

早くも再び再開してしまった