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刀63 ページ17

四人は私が思い出したことにほっとしたのか表情が柔らかくなった

男「よかった…。覚えてない方にお礼なんて変な感じになりそうだったので」

女「本当にあのときはありがとうございました…
おかけで、大切な仲間を取り戻せました」


女の人は乱の頭をそっと撫でた
乱はくすぐったそうに笑う

その姿を見て、わたしもほっとした


あのときの、殴られることが当たり前のような顔をしなくなっていたからだ


「…無事にもどってよかったです」

私がそう笑うと、女の人は少し興奮ぎみにわたしに詰め寄ってきた

女「それにしても本当にあの演練が初めてだったんですか?

凄かったです!指示も的確で!」


男の人がそれをきくと確かに!と頷いた
その頬はやはり興奮しているのか赤い


男「迷うことなく、あっという間に勝ってしまったときは驚きました!!

それに殴られそうになってたうちの子達を庇うために
走ってくださって……!!」

かっこよかったです!と言われるのはなんか照れる

男「あなたも!あのとき横にいらっしゃった方ですよね?
貴方がビシッといってくださったお陰でもあります!
ありがとうございました!」


横で我関せずな顔をしていた姐さんに四人の視線はいく
姐さんはにっこりとすこし笑っていえいえ、という


サクラ「間違ったことをしている彼女が許せなかっただけですよ」

なんて、言うもので
顔もかっこいい姐さんがそんなかっこいい台詞を言うものだから
女の人はさらに顔を赤らめた


.

刀64【瞳の先】→←刀62


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作者名:鬼灯 | 作成日時:2019年5月11日 13時

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