【ワールドトリガー】カッター。

カッター:37 ページ40

*

「…ただいま帰りました。」

ようやく支部に帰ったときにはもう晩御飯を食べ終えていたようだ

栞「お帰りー！ご飯温めようか？」

「あー…良いです。大丈夫です、外で食べてきたので」

嘘をついた。本当は食欲がないからいらない。
そんなことをいったらみんなに心配をかけるから言わないけど…

木崎「それなら連絡をひとつ入れてくれ。」

「スミマセン;;疲れていたのでつい…」

小南「じゃあ今日はもう休んだら？元気ないわよ？」

「そうさせていただきます。おやすみなさい…」


一言そう言うと早足で自分の部屋に籠る。
何を思ったのか机の引き出しを開けた。
中には青色のファイルがあった。

「…。大丈夫。私は一人じゃない…独りじゃないんだ」

なにかを確かめるようにブツブツと独り言を唱えた。
震える手でファイルを持った、が

バサッ!!

「あっ…」

しっかりと持てなかったため床に落としてしまった。
急いでファイルからでてしまった紙などを拾う。

拾ったものを見た瞬間、私の動きは止まった。
私が拾ったものとは…一枚の写真だった。

「…はは、懐かしいなぁ。これ、私が入隊したときに
とったやつじゃん……」

あの頃は楽しかったな…。
皆で遊園地にいったり、遊びにいったり…本当に楽しかった。

そう思いもう一度写真を見た。
風間さん…無表情だけど笑ってる。
菊地原くん…嫌そうな顔してるなあ…
歌川くん…あきれた顔してるね…
三上先輩…明るい笑顔だな。

私は……ー


「あれ?私の顔って…皆に見せてた顔って…どんなだっけ?」



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