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陸拾玖話 ページ27

そこに居たのは。

「敵さんがおいでなすったぜ!行くぞおめぇら!」

―――――幸田露伴 能力名【五重塔】

「ここまで来てくれたんだ、歓迎しないとね、露伴さん、皆。」

―――――島崎藤村 能力名【夜明け前】


そして銃火器を装備した黒服。


「やっぱり、貴方達だったわね。撃てェ(てェ)!!」

私の号令で此方側は発砲を始める。向こうも同様だ。

「一番大事な命令、それは、………

死ぬなよ!!いいね!!?」

私はそう言って二人のもとに駆け出した。

「俺たちの相手が、お前一人たぁ、馬鹿にされてんのか?」

「さぁね………僕たちが、誰相手でも負けるわけは無いけどね。でしょ?露伴さん。」

「んーー。萌えない。双黒と似てるけど、やっぱり、双黒は双黒だからね。

太中をリアルで見ない限り、私は死なないし、負けないよ!」

……なに言ってんだ、こんなときに。自分で突っ込みたくはなったけど、やる気は出た。

「私の能力は、……自分にも使えるんだよね。」

出力調節はお手のものだから。

「【地獄篇(インフェルノ) 〜叫喚〜】」

私の手足が炎に包まれる。自分の異能の温度など感じない。

かなが心配そうに見たけれど、手を振ってすぐに向き直る。

「うわぁ、すごいなぁ。僕にはできないよ、そんなこと。」

「お褒めの言葉ありがとう。

どうでもいいけど、取り敢えず“明日の月は綺麗でしょうね”」

自然と私の口角は上がっていた。



――――――
明日の月は綺麗でしょうね
…………コロす


いいからはよ戦えや((すみません

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作者名:よりどりみどり | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年1月13日 15時

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