その文豪、腐女子につき。【文豪ストレイドッグス】

壱拾五話 ページ24

虎の超再生でしとめきれなかったみたいだけど、殆ど力が残っていないよう。

その人虎くんに鏡花は歩み寄る。

ほとんどの乗客は不安そうな顔で、二人の様子を見ている。家族に電話する者、子供や友達を抱き締める者、祈る者、泣く者。

そう、皆、死ぬ。人虎くん、いや敦くん、君も、死ぬんだよ？“地獄(インフェルノ)”、或いは、“天国(パライソ)”への旅立ちだよ？

貴「なのに、何を今更閃いたの。」

鏡「来ないで」

敦「ごめん、もう無理だ」

ダッ 人虎くんは、鏡花に向かって走り出す。
其の身では、【夜叉白雪】のスピードには勝てないよ？

貴「Game Over」



ガキィイイィンッ

貴「んなっ……！」

鏡「……！」

貴「虎化っ！？」

虎化したということは……虎の動体視力、パワー、スピード………

ガガガガガガガガ

【夜叉白雪】の斬撃も全て避ける。

ゴッ
キンッ

【夜叉白雪】の刀が飛んだ……

敦「終わりだ」

鏡「……」

敦「此の能力を止めて爆弾の場所を教えろ」

場所？それはね…

鏡「私の名は鏡花。３５人殺した。一番最後に殺したのは三人家族。父親と母親と男の子。夜叉が首を掻き切った。」

グッ

敦「何てことだ」

そう、爆弾は、鏡花“自身”。

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