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#８ ページ9
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私たちは支度を終え、食堂に向かう。
とはいえ私は食堂への行き方がわからないためユウについていっているだけなのだが。
「お姉ちゃんこっちこっち！！」
「そんなにはしゃがないの…あなたはいつも行っている場所でしょう。」
「お姉ちゃんと一緒に食堂にいくのは初めてだもん！！楽しみで仕方ないよ！！」
素直だなあ、としみじみとユウを見つめる。
本当にいい子、こんな妹をもって幸せだと感じる。
たわいない会話をしているうちに食堂についた。
名門校の食堂というだけあって、食堂も広いし人も多い。
1歩間違えれば迷子になりそうだ。
「お姉ちゃんここ空いてるしここに座ろう！私がご飯とってくるからお姉ちゃんは座っててね！！」
そういうとユウはグリムをつれ元気よく走っていった。
1人ぽつんと残された私は周りを見渡す。
やはり私の存在が珍しいのかちらちらと視線を感じる。
なんだか有名人になった気分だ。
「お姉ちゃんお待たせ〜！」
両手にお皿を1つずつ持ったユウがこちらに向かって歩いてきた。
グリムはツナ缶を大事そうに持っている。
「おかえりなさい。私の分までありがとうね。」
「ううん、大丈夫だよ！！さ、お姉ちゃん早く食べよ！」
はいっ、とユウは私にお箸を渡してきた。
「ありがとう。それではいただきます。」
「いただきまぁす！」
そう言ってご飯にお箸をつけようとした時だった。
「あれ、小エビちゃんが2人いる〜」
後ろから聞こえてきた声は聞き覚えのない声だった。
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