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#4 ページ5

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私はその後、
ユウと学園長を名乗る者に別室に通された。


「初めまして、私はこの学園の学園長ディア・クロウリーと申します」


目の前にいる男、ディア・クロウリーはにこっと怪しげな笑みを浮かべる。


仮面をつけていて細かい表情がわからないが、不気味な男だと思った。


「ご丁寧にありがとうございます。私はA Aです。こちらのA ユウの1つ違いの姉です。」


ぺこりと深くお辞儀し、私は顔をあげる。


「さて、本題ですがこの学園ナイトレイヴンカレッジは"魔法士"を育成する由緒正しき養成学校です。本来なら魔力がないと入学できないのですが貴方を特別にグリムくんと監督生さん3人で1人として入学させてあげましょう!!私、優しいので」


「3人で1人……」


「お姉ちゃんと一緒に学校にいけるんですか!!?」


グリムがいるユウならともかく、私まで普通に編入できることに驚いた。


ユウと同じ学校で同じように過ごせるなんて現実世界では学力の差でできなかったのに。夢みたい。


「ええ、監督生さんが魔力がないことを見るに、貴方にも魔力がないことがわかります、それにグリムくんと監督生さんだけじゃテストが不安ですしね」


寛大な処置だと思った。


グリムのことはよくわからないが確かにユウの成績は現実世界でもよくはない。


よくいって中の下ぐらいの成績だ。


かといって私も完璧とは言えない成績なのだが。


「やったよお姉ちゃん!!一緒に学校にいけるよ!!」


「しかし学年についてですが年齢が年齢なので1つ上のクラスになってしまいます」


確かに私とユウは双子ではない、1つ違いだ。


学年が違うのは当たり前だろう。


学年が違ってもユウと一緒に学校に行けるのはありがたい、それだけでも私には価値あるように思う。


「大丈夫です。1年で習う勉強のについてはユウと一緒に覚えようと思っていますので。」


「それなら大丈夫そうですね!!クラス分けについてですが2-Eに転入でお願いします。」


「わかりました。寛大な処置、ありがとうございます。」


「いえいえ、私、優しいので。制服は明日の朝届けさせて頂きますので明日から登校お願いします」


明日から登校か。


わけのわからない世界にきて翌日には転入して学校に登校する。


何もかもが急な出来事で正直混乱しているが、少し楽しみだ。





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作者名:温泉のお湯。 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年7月18日 22時

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