ねぇ、聞いてくれますか？ (ページ8)

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purusu　urutora５ページ8

そのまま二人して黙りこんだまま、公安のビル屋上へ降り立つ。

まだホークスさんの表情に疑問を抱いたまま。

そしてガン見してるのがバレてないつもりだったのにさすが目敏いのか私に向かって「何？」と聞いてきた。

『…………自殺、止めるよう言われているんですよね。』

「うん。」

『貴方自身もそれに関しては快く了承してそうです、自殺はいけないと貴方も思っていそうだから。』

ホークスさんは何も言わない。

ただ私の話に耳を傾けている、無言の肯定、って事でしょう。

『貴方は他の普通の人達と同じように、私と違って自殺を救出ではなくいけない事だと思っている。でも貴方、他の普通の人達とは少し違うんです。それが表情。』

「…………表情？」

『普通の人は…………人間は、私には理解出来ませんけど皆不思議と同じような事をしたがり、同じような事をしていない、その人達からすると〃異常〃な私に対して皆戸惑い…………そして嫌悪を抱き、それを表情、そして言葉に出します。』

「…………なるほど。」

『…………けど貴方は飄々としてて胡散臭い。』
「え」

『何を考えてるのか分からないんです。分かるのは自殺は良くないと思っている事だけ。表情から感情を読み取れない、初めてです、そんな人。

どう、思いますか。自殺は救出、希望、幸福だと思っている私の事を。』

この人の心には、何が、何を考えているのだろうか。

ーーーーー何が映っているのかな。

ーーーーー

ーーーーー…………教えて。

〃「えっ、ヒーローのこと、嫌いなの！？」〃

〃「おかしいよ！」〃

〃「自殺なんて馬鹿な事、今すぐやめなさい！！生きていれば良い事がきっとくるわ…………！！」〃

嫌いじゃダメなの？

だって私をアイツとあの人から守ってくれなかったもん。

おかしいなんて、言わないで…………。

馬鹿なんて、良い事なんて、分かったふうに言わないで下さいよ。ムカつきますねぇ。貴女に私の苦しみが分かる訳がない。勝手な事、言うなよ。

救出、希望、幸福。

最終結論は、自殺。

理解してほしかった、

共感してほしかった、

寄り添ってほしかった、

側に居てほしかった、

聞いてhーー「聞かせてよ、君の話。」

は。

『えっ…………今、私が聞いて…………。』

「けどその前に。聞く前にさ、すっきりしましょ。」

なんて事言うんだろう、この人。