ねぇ、聞いてくれますか？ (ページ1)

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プロローグページ1

救出とは何か？

希望とは何か？

ーーーーー幸福、とは何か？

どの言葉も、辞書を引けばその言葉の意味が簡単に出てきそうな言葉。

認知度は例として、

街中で不意に、何の関係もない赤の他人にこの言葉の意味を聞くとする。

その場合、皆、不思議と同じような内容の意味を綴る。

これくらいには認知されている。

ーーーーーそれが模範解答。普通、なのだと。

私は自分が正しいのか分からなかった。

だって私は人間という生き物だから、人間とは

おおよその事は他人と異なる事なく、同じような事を言っていたい生き物だから、

私は人間で、

人間のほとんどがそう同じような事を言っていたいという考え方に対して

理解する事が出来なかったから。

私は人なのに、どうして人らしくないの？

私は、正しいの？

私は、ーーーーー普通じゃ、ないの？

心の中でぐるぐると渦巻くのは不安。
不安で不安で不安で。

出てくるのは疑問ばかり、救出を心の底から求めてた。

でも皆自分の事ばかり。

ヒーローだって、誰だって。だって人だから。

…………皆そうするから。

同じような事を言っていたい。
同じような事をしていたい。

…………可笑しい。

『ヒーローなんて嫌い』

『生きるのが苦しい』

『〃速く〃、速く速く助けて。

この世界から、

死にたいよ。』

そう言った私を皆

『可笑しい』ただそう言った。

うん、本当に可笑しいね。

同じような事を言っていたい、していたい〃人〃も、

それを理解できないという〃人？〃を可笑しいと言う〃人〃も、

助けなきゃいけない筈なのに、

〃人？〃は助けない〃人〃である『ヒーロー』達も。

私がこんな可笑しな世界でずっと呼吸を繰り返し、生きている事も。

全部全部可笑しいんだよね。

私『も』そう思う。

自分がよく、分からない。