検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:12,025 hit

ページ15

『あちっ』


出されたお茶を口に含むと少し熱くて舌を火傷した。…かも


「大丈夫ですか…!?あっ、これお菓子です」


『あざす』


貰った茶菓子を口に入れて食べる
あっ火傷が染みるあっでも美味しい


「之、乱歩さんが良く行くお店で貰ってきた茶菓子なんです」


ふにゃ、と微笑む顔は案外可愛い。
何だこいつ意外と可愛いところあるじゃないか


『…美味しいね。これ、幾らくらいなの?』


今度首領達と食べよう、なんて思いながら値段を聞くと彼は戸惑った
あ、これもしかして値段知らない奴?


「ええと…確か此処に〜……」


茶菓子を出した箱の底を見て彼の目が大きく見開かれた


『お高いの?』


「アッアッハイ」


少年、キミの片言は中々面白い
私もちらりと値段を確認すると


『…そんな高いかなぁ』


そこまでではないと思われる。
…あ、之もしかして中也と一緒に居るから値段の感覚狂った感じ?えっまじか


「たたた高いですよね!?」


『うーん…何時も之より高いの食べてるから…』


「何処の箱入りお嬢様なンですか!?」


結構大きな声で突っ込まれたけど無視。
箱入りお嬢様ってより箱入りお嫁様じゃね??
中也居ないと滅多に外に出してもらえないし?

まぁいいや。


『あ、そう言えばここどこ?』


ずっと気になったことを聞いて見た。
真っ白なベッドからすると此処は医務室だろう


「探偵社です!」


『……はっ?』


思わず顔が引き攣った
と、言うことは太宰サンも……?


「だいせいかーい!」


『ヒェッ』


いきなり背後から現れた太宰さんに驚き橙色の少年にお茶をぶっ掛けてしまった
申し訳ない少年。熱いよなごめん本当に


「そんなに驚かなくていいじゃぁないか!」


『阿呆かこの野郎』


心臓バダクバクだぞ
やばいからなマジで本気で飛び出るかと。
冷や汗止まんねぇ畜生焦った


「うふふ、其れより怪我の具合はどうだい?」


怪我……怪我?


『あっ!!』


急いで服をめくり下を見ると傷跡は愚か縫い跡すらなかった。……おっ?えっ???
之もしかして???与謝野女医に治療され??
え????えっ????????(大混乱)


「肌っ…!見えてます!!」


真っ赤な顔してそっぽを向いた少年が初心すぎる件について。ていうか茶を拭け茶を。


「驚いただろうねぇ」


『………マジか〜〜…治療……』


頭を抑える
仮にもポートマフィアが探偵社に助けられるなんて事あっていいのだろうか

鼠→←羊



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (16 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
47人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:抹茶 | 作成日時:2018年3月11日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。