0.6 異変 ページ7
××××
「何かお城の方が騒がしいな」
『戦争でも起きてるんじゃないの?』
「え!?それだったら大変だよ!」
別にそこまで大変じゃないと思うけど…
たかが人間が起こした戦争なんて
食料争いか下らないもんばっかだし
『ほっといてもイイデショ』
「ためだよ!早く行って何とかしないと…」
『大したことないと思うけど』
「行こ…A!」
手を引っ張られて外へ連れ出される
何で私まで行かなきゃいけないんだ
チョロ松が魔法の杖を取り出す
『なにすんの』
「飛んでお城まで行くんだ。乗る?」
『いいよ…私飛べるし』
「あ、そっか」
そっかって私を何だと思ってたんだ
でも飛ぶのは久し振りだな
いや、まだそんなに経ってないけど
背中の翼を大きく広げて
思いっきり飛ぶ
すると後から追ってきたチョロ松が
じっとこちらを見つめていた
『え、何か…』
「いや、ただ羽が在るのっていいなって思って」
『あんたが思うほど良いものではないと思うけど』
「そうかな」
いろいろと邪魔だし無駄にでかいし
まぁちゃんとしまえるし飛ぶのは嫌いじゃないけど
「そろそろだね」
『…』
お城の中を見れば結構荒れていて
誰かが戦った跡が少しある
さっき遠くからだけどちらっと見えた
見覚えのある私と同じ翼を持ったアイツが
「な、何があったんだろう」
「おーい!チョロ松!」
下の方から声がした
声の主を見るとどうやらこの城の騎士か
見つかったらまずいな…
とりあえず人気のない草むらに隠れよう
「え、あ、どこ行くの?」
「どうした?」
「う、ううん…何でもないよ。それより何があったの?」
「あぁ…それがだな__」
どうやらごまかせたみたいだ
さて、これからどうしようかな
「あれ?Aじゃん久し振り〜200年振りだっけ?」
『あれおそ松がやったでしょ』
「へっへーまぁね♪」
別に褒めてないんだけどな
おそ松。昔魔界で同期だった馴染みで
よく遊んだりした仲だった
『はぁ…』
「ため息つくと幸せが逃げるよ?」
『逃げてるからため息つくんだよ』
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作者名:カレー | 作成日時:2018年8月11日 16時