57 案の条。 ページ7
ガララララ
「失礼します」
「失礼します」
「「キャァァァァ! 」」
教室に入った途端に響く悲鳴。
あ、これ隣のクラス、B組から聞こえてきた悲鳴です。
麗ちゃん…売れっ子だな。
拙者も負けてはおれぬ!
ガラララ
扉を開けた。
すこーしだけ。
そして、覗く。
ガラララ
「おはよう、ございます! 」
「おはようございます」
「えっ、あの人たち……」
来た、来た、キタァァ!
あの人たち、キャッスルじゃない!?
アイドルだよね?!
という噂が薄々と流れだし……
「…誰? 」
てない!!!
「だ、誰って……」
「俺ら、まだ海外デビューしかしてねぇじゃん。
CDだけ売って海外飛んだからな、俺達。知らねぇのもしょうがないな」
「そうか…。そうだった」
と、ひそひそ話していると、
一人の少女が、美のつく少女が、こちらへと歩み寄ってきた。
「あの、サインしてください」
「「え? 」」
「私、ハワイにいたんです、その時、お目にかからせていただきました」
「おぉ! 本当? ありがとうっ! 」
キューキュキュキュ
ペンで渡された紙に書いてゆく。
サインとかないけど、適当にひゅるひゅると。
まぁ、サインに見えなくもない。
「柊太さんも」
「えっ」
名前も知ってたのね!
すっごーい!
若干躊躇いながらも、柊太はサインを記した。
にしても、先生が見当たらない。
いっそのこと、今自己紹介しちゃおう。
「俺、桜木 海翔って言います。宜しくお願いします」
「俺は、柊 柊太です。今後ともよろしくお願いします。仲良くしてください」
なんか自己紹介が、かわうぃーね、柊太君。
って、自分がなんか、キモうぃーね!
よし、アイドル兼一般高校生、頑張ろう!
……っていうか、ここ一般校だよね?
58 一般校、ではないらしい→←56 新たな高校生活スタート!
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流華 - ネクロさん» 感想ありがとうございます!!久々にうらつくを開いたらコメントあって嬉しいです涙 (2021年6月27日 20時) (レス) id: c141522df8 (このIDを非表示/違反報告)
ネクロ - 今1を読み終わった所です!2が楽しみなので、早速読んできます! (2021年1月2日 20時) (レス) id: acc1702ca8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:作者 x他1人 | 作成日時:2014年3月23日 22時