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92 嘘つきな優しさ ページ42

朝ごはんを食べ終えた私は、
麗ちゃんのあとに続いて外へと出た。
そして、つれられた場所はとても広い庭で。


「うわぁ。すごい広い!
庭園もあるし、畑まであるなんて! 」

「バカ! こんなちっちゃい庭で
庭園なんて言わないで。
今まで庭なんてなくて、これでも
普通の家の半分くらいしかないんだから」

「え? あ、そう、なんだ。……ごめん」


なんだか申し訳なくなり、
私は俯いたまま謝った。

でも、でも、庭だよ?!
庭だなんて……庭?
私の家に、あった?

…家?
私の家、って……ーー。


「別に。気にしないで。
海翔が世間知らずなのは、
承知のうえだから」

麗ちゃんの発言によって、
私の思考は遮断された。

とりあえず、いたずら笑顔で
返答してきた麗ちゃんにほっとし、
安堵の息を漏らした。


「あっ、もしかして、
麗ちゃんがつくったの?
この庭! 」

「はっ、別に…。
つくったっていうか、
仕送りしてあげただけ、だし…」

プッ!!
可愛い、ほんと可愛い。顔真っ赤!


……にしても、麗ちゃんは
本当に優しいんだね。

この庭は、アイドルで稼いだ
お金でつくったんだよね。

麗ちゃんのお母さん、
優しい笑顔で見つめてたもん。
縁側から、すごく優しい瞳で…。

私、昨日の夜たまたま見ちゃって、
大切にしてるんだな、と思ったけど
こういうことだったんだ。

なんだかすごく、すごく……





ココロがあったかいな。

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流華 - ネクロさん» 感想ありがとうございます!!久々にうらつくを開いたらコメントあって嬉しいです涙 (2021年6月27日 20時) (レス) id: c141522df8 (このIDを非表示/違反報告)
ネクロ - 今1を読み終わった所です!2が楽しみなので、早速読んできます! (2021年1月2日 20時) (レス) id: acc1702ca8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:作者 x他1人 | 作成日時:2014年3月23日 22時

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