86 起床 ページ36
「ふぁあ……」
良い目覚めだ。
ゆっくりと布団をどかしながら、私はベッドから足を出した。
そして、立ち上がった。
「んー……」
午後8時。
4時間くらい寝てたのかぁ。
そんなことを思いつつ、
寝ぼけながら落ち着かない足取りで、この部屋を後にした。
ガチャ。
「あら、海翔君。起きたのね。ご飯食べる？ 」
「あっ、はいっ！ 」
扉を開けると、柔らかな笑みで麗ちゃんのお母さんが迎えてくれた。
なんだろう、すごく暖かい。
体感的なことじゃなくて、このあたりが、
……ココロ、が。
「さ、座って。ご飯冷めちゃってるから、新しいのだすわね」
「あっ。ありがとうございます」
お母さんに促され、私は椅子に腰を下ろした。
テーブルの上はきれいに片づけられ、
その中でぽつんと、一人分の料理が用意されていた。
……そっか。
私が寝ている間に、みんな食べ終わっちゃったんだ。
「ごめんね。一回部屋に行ったんだけど、疲れてるみたいでぐっすり寝ちゃってたから、
起こすのは悪いかなぁって思って。結局起こさなかったのよ」
「いえいえ！ そんな、ありがとうございます！ 」
「ふふっ、元気な子ね」
そんな優しいお母さんの微笑みに、自然と私の頬も緩んだ。
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流華 - ネクロさん» 感想ありがとうございます！！久々にうらつくを開いたらコメントあって嬉しいです涙 (2021年6月27日 20時) (
レス) id: c141522df8 (このIDを非表示/違反報告)
ネクロ - 今１を読み終わった所です！2が楽しみなので、早速読んできます！ (2021年1月2日 20時) (レス) id: acc1702ca8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 x他1人 | 作成日時：2014年3月23日 22時
