54 君は強いね ページ4
「…そっか。柊太、頑張ってたんだね。
君は、強いよ、すっごく強い。
…強すぎるよ」
相談してくれて、ありがとう。
そして、私はやっぱり。
柊太。
君のことを全力で守るっ!!!
「柊太、君には俺しかいないね!! 」
「……」
言ってる途中で後悔が始まり、
言い終った時にはすでに手遅れだと気付いていた。
今さっきの私の発言。
あー、泣いたあとで目と顔が赤かったのに、もっと顔が赤くなってる……。
――多分、怒ってるね。
「…ごめんなさい」
私って、バカだ……。
こんな時にふざけるなんて。
「……ありがと」
「……っ!! 」
ボソッと聞こえた声に、私は顔を上げ、目を見開いた。
今、空豆…じゃなくて、空耳でなければ……。
「…照れるっつーの！ 」
――ありがとう。
だなんて、そんな爽やかな言い方されたら照れちゃいますよ、もう!!
そう思いながら、柊太をべしべしと叩いた。
柊太は無言で、ただ私の平手打ちに耐えていた。
「あのー……。そろそろ飛行機の時間だ、よ？ 」
「お取込み中、申し訳ないですが……」
「「あ゛」」
…あはは。
麗はともかく、カケルンには大変な誤解を招いてしまってる。
あー、私はアイドルになってから、変な誤解を招きやすくなったもんだ。
「いや、俺、ちゃんと女好きだから!!! 」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 11人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
流華 - ネクロさん» 感想ありがとうございます！！久々にうらつくを開いたらコメントあって嬉しいです涙 (2021年6月27日 20時) (
レス) id: c141522df8 (このIDを非表示/違反報告)
ネクロ - 今１を読み終わった所です！2が楽しみなので、早速読んできます！ (2021年1月2日 20時) (レス) id: acc1702ca8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：作者 x他1人 | 作成日時：2014年3月23日 22時
