74 アイドルサイコー宣言！ ページ24
「はぁ」
ホームルームも終わり、事務所をつなぐ廊下の上で、
小さな溜息を洩らした。
合格したいな。
もしも不合格だったら……
そんな思いが背中を押して、柊太に告白したんだけど、
やっぱり、柊太や、皆と過ごしていたくて。
ずっと、は無理かもしれないけど、許される限り、
この皆と一緒にいたいんだ。
瑠理香ちゃんや麻衣佳さん、光令や麗ちゃん、カケルン、
そして、柊太。
みんな、みんなみーんな、
「大好き」
「っ！ 」
「あ、柊太のことじゃないから」
私の発言に、前を歩く人物が妙に反応したので、そう付け加えた。
もちろん、柊太。
彼方のことは大大大大好きですけどねっ！
……言えるわけねぇけど!!
「なぁ。A」
「ん？ 」
「俺たち、付き合っていいんだよな？ 」
ふいにされた質問につい、言葉が詰まる。
ドキッ。
今度は、単なる緊張って言うか、どちらかというと、
キュンッって感じだった。
柊太相手にこんなにも緊張するなんて、
あの時の私は知らなかっただろうな。
っていうか、知ってるわけないよね！
そんなことを思いつつ、私は言葉を発した。
「も、もちろん！ 」
「ぶっ!! 」
「な、なんで笑うの?! 」
「お前、なんか可愛いなぁって思って」
か、か、可愛い？
可愛いって、私がでござんすか!?
柊太に可愛いって言われたのって、絶対、絶対に初めてだよ。
ヤバい、嬉しすぎて、恥ずかしすぎて。
自覚はもちろんあるのだけど、柊太に言われると、もう本当に……。
「そ、そろそろ、月からお迎えが参る。さらば、柊太」
ちょこんと手を上げながら、言った。
そして、潔く、さっさとここから消え去ろう。
こんなちょっとしたことでも、今日はダメージを受けてばっかりだから、
ノックアウトしてしまう。
もう、嬉し恥ずかし!!!
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流華 - ネクロさん» 感想ありがとうございます！！久々にうらつくを開いたらコメントあって嬉しいです涙 (2021年6月27日 20時) (
レス) id: c141522df8 (このIDを非表示/違反報告)
ネクロ - 今１を読み終わった所です！2が楽しみなので、早速読んできます！ (2021年1月2日 20時) (レス) id: acc1702ca8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 x他1人 | 作成日時：2014年3月23日 22時
