72 なんか… ページ22
「なんでキレるんだよ」
「いや、キレたとかそう言うことじゃなくてですね……」
予想外過ぎて、つい、口が悪くなっちゃったんです。
あくまでも、”つい”。
あの返答自体は、すっごく、すっごく、すーっごく嬉しい!!
だけどね、びっくりしちゃって……。
それと、意外な答えで、ちゃんと聞けなかったし……。
「柊太、もう一回言って! 」
「却下」
「聞き逃し――」
「却下」
即答、即答、即答。
もう、照れちゃってさ!!
私自身、もともとは柊太を親友として好きだった。
だけど、いつからか分からないけど、多分あの夢。
あの夢がきっかけで、柊太に対する本当の気持ちに気付いたんだ。
親友ではなく、それ以上の気持ちに……。
「柊太。彼方は、友達、心友、それ以上に好きです! 」
言えたまでは良いんです。
言えたまでは良いのですが、こっからどうすればいいのかが分からないのです。
「……サンキュ。付き合う? 」
「つっ?! 」
つ、付き合う?
ってそんな爽やかに言われても、さすがに照れるっていうか……。
どうしよう!! 嬉しすぎる!
「嫌ならいいけど」
「付き合う!! 」
「ふっ……」
必死に訴える私に対し、柊太は照れからか、こんな私からか、
小さく笑みを零した。
私もつい、笑顔になる。
そうだ。
一つ、これだけは柊太に伝えなきゃ。
「柊太。一つ、これだけは絶対に守って。
自分のことを不吉、って言ったり、近くにいると不幸になる、とか言ったり、
マイナスなことを言わない様にして!
私は、柊太が傍にいてくれなきゃ、壊れちゃう。
そばにいてくれるだけで、すっごく幸せだから! 」
こんな私の発言に、柊太は優しい笑顔で頷いた。
「おう」
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流華 - ネクロさん» 感想ありがとうございます!!久々にうらつくを開いたらコメントあって嬉しいです涙 (2021年6月27日 20時) (レス) id: c141522df8 (このIDを非表示/違反報告)
ネクロ - 今1を読み終わった所です!2が楽しみなので、早速読んできます! (2021年1月2日 20時) (レス) id: acc1702ca8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:作者 x他1人 | 作成日時:2014年3月23日 22時