【オリジナル】男装女子のアイドル活動 2

68　きっと…… ページ18

そうだよ。

アイドルになる前、柊太は私としか話さなかったから。

私に心を開いてくれたから。

それが……

嬉しかったから。


　だってさ！

お母さんとしては、不安で不安でならないのよ、きっと！


「まったく、最近、反抗期で困っちゃうのよね〜。

お母さんとしては、いつまでも子供なのに〜」


「いつ誰がお前の子供になったんだよ……」

「…柊太は、大切な息子だからね」


そして、柊太に勢いで飛びついた。

大切な息子なんだもの、誰にも渡さないわよ！

もう!!

あ、でもお嫁さんはちゃんと作ってもらわなきゃね！


「…お嫁さん、ちゃんと作って頂戴ね？ 」

「…バッカじゃねぇの。マジで。いろんな意味で。

　お前、親なんかじゃなくて、女だし……」


ボソボソと何かを言いながら、私を突き放した。

やっぱり、

反抗期の息子って、困っちゃうわよね？

でしょう？



「はぁ……」




……やっぱり、違う。

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