ホトケノザ (ページ9)

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俺は大橋に優しいんかな。

たしかにみんながおる時は求められてることをやらなって思って大橋のこと大げさに邪険に扱ったり嫌がったりもする。

それはもう物心がついた頃から、周りに求められてることを察してそれに応えることが良しとされてたし、それが俺にとっての普通やから。

オンオフ分けてるわけじゃないけど俺の中にはいろんな人格が存在してると思う。
でもその人格たちは全てたしかに俺で、別に無理はしていない。

結構思い詰めてしまうこと
自分のスキルに自信がないこと
未来が見えなくて不安なこと

俺らしくない俺を
みんなに見せるのってどうなん？

今日帰り道の車で大橋に聞かれたこと。

優しいのかは分からないが確かに俺は大橋の前だけのときとみんなとおるときで違う。

自覚はある。

大橋しかおらんのに、大きな声で突っ込む必要もないし、うざいっていう必要もない。

みんなの前で大橋のことをいじりすぎたなって思うことも多いけど、どっちの俺も好きって言ってくれた大橋に俺はなんだかんだで救われた。