ホトケノザ (ページ30)

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理解が色々追いつかないまま

目の潤んだ大橋が

ずっと前から好きやもん

なんてポツッと呟いた。

「じょうくんがな、
この服着てた日から好きやねんで」

大橋が自分で着てる服を指して言った。

…どういうこと？

どうやら
いつだったか大橋がひとりでスタジオでぶっ倒れた時、様子見に戻った俺が着てた服らしい。

それでその日から俺が好きやと……

なんで覚えてんの。
すごいな

「じょうくんと好き好き同士なんて
考えもしなかったんやけど…」

とうつむいてポツリと言葉をこぼす
いつになくしおらしい大橋がとても愛おしい。

俺たちはお互いに好きやった

ということでとりあえず今の所の解釈合ってる？

「じょうくんに伝える必要はないんちゃうかなって
ずっと言われへんかった。

仕事でじょうくんと居れるんやから欲張りはあかんかなって」

『…俺は嬉しいよ。大橋が伝えてくれて。』

恥ずかしくてもごもごと喋っている自覚はある。

でもこんなシチュエーション初めてやから

しゃあないよな。