ホトケノザ (ページ15)

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「じょうくん！じょうくん！
俺がさ、２０歳になったら
ご飯連れてってくれるって言ってたやん。

どっか連れてって！」

朝から大橋の声が響く。

正直まあうるさい。

『言った…か…いいけど俺お酒全然飲まれへんって知ってる？』

「全然いい！2人でご飯なんてほとんど行かんやん。ずっと楽しみにしててん。」

『ようそんなん覚えてたな。笑』

「覚えてるよ！
俺いつでもいけるようにしてるからさ、じょうくんに合わせる～」

押しの強さに負けたのか、俺があいつに甘いのか
大橋の２０歳のお祝い(？)をすることになった。

最年少で若い若い言われてた大橋がついに２０歳。

俺ももう大学四回生やもんな。

「えーーーなんにしよう。
じょうくんなんかこれ美味しい！とかないの？」

『なんやろうな～
とりあえず甘いのん頼んどいたらええんちゃう？』

「そんじゃ、知らんけどカシオレとかやんな？
まあ最初やしな！」

と言って頼んだカシオレと俺のジンジャーエール

「じょうくんもちょっとくらい飲んだらいいのに」

『お前のために飲んでへんねん！
それに俺は素面でもついていけんねん、ノリに。』

「なんやそれ～おれ飲んでも大丈夫やと思うわ」

そういう大橋の顔は徐々に赤くなっていて、あんまり飲ませたらあかん人やってわかった。