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「でもさ！あんだけ手紙送ってんのにもうそろそろ諦めて読めよ！って思わない！？」
「････まぁな。にしてもすげーな普通はもうもたねぇぞ、あんなの。」
そう言いながらレイは感嘆の息を吐いてカーテンをめくってダドリー家を覗いた。
「よくヒステリックになんねぇな…。普通ならうつになってもおかしくねぇぞ？」
ただいま、作戦会議中
「普通じゃないからでしょ。あたし達魔族よりよっぽどおかしいってアイツら。」
そしてここは近くにあるフィッグさんの家。
にゃあ〜
「あー！可愛ぃVv」
とハルはたまりにたまったストレスをぎゅっと抱きしめる猫によって発散している。
ぐにゃあー！？
が、あまりに力強いその腕力に猫が白眼を向いているのに気付かない。
「････とにかく、もうふくろう便はやめだな。」
しかしそれを気にしないのがレイである。
「お♪じゃあ“アレ”やる？」
その言葉をあたかも待っていたかのようにハルはぐったりとする猫の前足を構えてにやりと笑う。
「やるに決まってんだろ。そのために俺をわざわざ呼んだんだよなァハル？」
怪しげな笑みを深めるレイにハルはｷﾗｷﾗとした笑みで振り向いた。
「日曜日だ･････ﾊｯ！最高な日だ！何でかわかるか？ダドリー？」
その言葉に肩をすくめたダドリーを見かねてクッキーを運ぶハリーが溜息を吐く。
「日曜日は郵便がないから…」
「そうだ！そうだぞハリー！！」
この時ばかりはバーノンも機嫌があがり方を跳ねあげる。
日曜日は休み…ﾊｯ！手紙なんぞみなくてすむぞー！
「････大はしゃぎだな、あの親父。」
「ふはっ！あンの豚の鼻！いまにへし折ってやるってーの！」
呆れるレイの隣でハルが遠のきで大笑いするﾊﾞｰﾉﾝに向けて舌を出した。
「この…レイが！」
「････もう俺はつっこまへんぞ、ハル。」
そのノリが凡テニス漫画を連想させてレイは疲れたように目の前に詰まれた大量のそれを見下ろした。
「････いくで…」
「おっけー♪」
ささっとレイの言葉に隠れるハルは茂みの影から指先だけ見せる。
≪―――･･≫
パラパラパラ…
いまレイの紡ぎだす言葉に従い、大量に浮き上がる手紙がﾊﾞｰﾉﾝの家に向かって飛び出して行った。
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作者名：イト | 作成日時：2018年3月8日 23時
