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「････････やっば、寝れるわ。」
月曜早々始まった魔法史でハルはぽつりと呟いた。ちなみに隣のロンは早々に眠りの世界に旅立った。
「(起きてるの、ハーマイオニーくらいか。スゲェな。)」
双子にああ言われて意地でもノートを取る##NAME1#だが、ロンの隣のハリーと同じくそろそろ字が紐のようになっていく。
「(････自動書き取りして欲しい･･。)」
恨みがましく羽ペンを睨みながら顔を上げると
薄っすらとした存在感で歴史学を述べるピンズ先生。
「(先生はなんでこの学問の先生になったんだろ･･･。)」
と零体になってなお教師を続ける彼について考えた。だがしかし
あ、ダメだ。思考が飛んじゃう。
ポスンと崩れ落ちるように眠りに落ちたハルは羊皮紙の感触がこれほどまでに心地よいことを今までに感じたことがなかった。
「っていうのが、魔法史の感想。」
「はぇーな。」
そうして訪れた木曜日の魔法薬でハルはレイに事細かに報告した。
「レイはどうだった？」
「･････俺は変身術がなぁ･･。」
「え、レイは得意そうなのに。」
意外、と話すハルにレイは小さくため息を吐いた。
「理論がなぁ･･。もっと単純ならばまだしも想像力が要るやろ？」
「創造は出来るのにね。」
陰陽術とそうも違うモンなの？
違うモンなの。
とぺちゃくちゃお喋りをしていると後ろの扉からハリーとロンが少し汗まみれで入ってきた。
「ハル！レイ！」
「二人とも、何でそんなに早いの〜」
ハル、連れてってよーと弱音を吐くロンにハルは楽しげに笑った。
「そんなこと言ってないで、早く席ついちゃいなよ。先生来るよー？」
「うげぇ」
もう間もなく授業が始まることを知っているハルがロンを前の席に促した。
バターン。
物凄く大きな音に振り返ると颯爽と歩いてくるスネイプの姿にハルは小さく笑った。
「(あ、やべ。目が合った。)」
ギロりと睨まれたハルは思わず笑みが引き攣る。
「ーーーアベ・R・レイ。」
「はい」
しかしフィッと視線をレイに向けて出席を取り始めるスネイプにホッと安堵の息を吐いた。
「ねぇ、」
「ん？」
早々に出席を取られたハルがふと思い出してレイに声をかける。
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作者名：イト | 作成日時：2018年3月8日 23時
