気紛れな彼女達：賢者の石 (ページ31)

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「レイ、スリザリンに行っちゃったね…。」
「行ったからといって何も変わらないよ。」

ハリーの不安げな声にハルが軽く肩を叩く。

「そんなことあるもんか、列車でも言っただろ。スリザリンは闇の魔法使いが多く出てるって！！」
「それって100発100中？違うでしょ。」

ハルにじっと見つめられるとロンが顔を赤らめた。

「………。」

それを傍で傍観していたハーマイオニーが怪訝な表情でハルを見た。

「スリザリンは誠の友を得る。その通りだと思う。疑うなとは言わないけど先見に走らず、ゆっくり見極めてみてもいいんじゃない？」

そう言って笑ったハルにハリーはそれもそうかと落ち着く心に考えを改める。ロンも少し不満げな顔をしたが、納得したようだった。その時

「ダンブルドアハル」
「あ、呼ばれた。」

「「「えええええ？！」」」

ざわめく大広間のどこからか驚嘆の声が上がり、スリザリン席のレイとともに堪えていた笑い声を上げる。

「よろしくねん🎵」

悪戯が成功したように微笑むダンブルドアを背にハルが軽いノリで笑ったらすかさずミネルバが持っていた名簿で頭を叩いた。

「痛いですっ、マクゴナガル先生。」
「つかえますから早くなさい。」

ちぇっ、としぶりながら椅子に座ると被せられる組み分け帽子に視界が遮られる。すると

「！」

帽子が一際震えだって虚空を見上げた。