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「イッチ年生！イッチ年生はこっちだー！」
ハグリットの声に導かれてやってきたホグワーツ城。大広間まで続く大理石の階段をレイと歩くと登り切った先で待ち構えていたに女史が二人を見つけて密かに笑った。
「ホグワーツ入学おめでとう。」
個室に入れられ、閉められた扉を背にミネルバが口を開く。
「えー…まもなく新入生の歓迎会が行われますが、その前に新入生は寮を決めなくてはなりません。」
ｸﾞﾘﾌｨﾝﾄﾞｰﾙ、ﾊｯﾌﾙﾊﾟﾌ、ﾚｲﾌﾞﾝｸﾛｰ、ｽﾘｻﾞﾘﾝ
「それぞれ寮には輝かしい歴史があって、偉大な魔女や魔法使いが卒業しました。ﾎｸﾞﾜｰﾂにいる間寮がみなさんの家です。良い行いをすれば得点になりますし、悪い行いをすれば減点になります。学年末には、最高点の寮に寮杯が贈られます。皆さん一人一人が寮にとって誇りであるように望みます。」
厳格な声に新入生の間で緊張が走る。
「それではまもなく儀式です。身なりをきちんと整えて待っていなさい。」
いよいよだ
大広間に続く扉が開かれる間際、ハルは小さく息を呑んだ。
「…おお〜」
足を踏み入れた大広間の天井を見てハルは思わず感嘆の声を上げた。
天井には溢れんばかりの星が夜空で光り輝いている。
「星･･あるかな。」
「･････ん。」
ハルの声にレイは空を一見して応えた。すると
「ハル――！！」
「あ、フレッドとジョージ。」
振り返れば集まっている赤毛にハルが手を振るとレイが横目でその集団を盗み見た。
「････あの二人に似てるな。」
「ビルとチャーリー？見事に被らなかったもんね。一緒に学生したかったな。」
クスクスと笑うハルにレイが困ったように頬を赤らめた。
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作者名：イト | 作成日時：2018年3月8日 23時
