Daily Motion 7 【男性声優】

ひねもす のたり ページ40

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『…ねんむい』

宮野)「まーじでー！？」


とある昼過ぎ。時間が空いたので歌って踊れるイケメン声優宮野さんと共に近くのカフェに入った。

というかこの人大丈夫なのこんな堂々と。…まあまわりおじいちゃんおばあちゃんしかいないから大丈夫…なのかしら。


にしてもなぜこうもお昼過ぎというのは眠いのか。思わず大先輩の前にも関わらず呟いてしまった言葉に、当の本人はなぜかテンション爆上がりしていらっしゃる。

宮)「Aちゃんいいんだよー？眠いならお兄さんの肩にこてーんって、こてーんってしていいんだよ？ヘイカモン？」

『ぐーー』

宮)「あれつっぷしちゃった！」


「やっぱ寝ないでー寂しいから寝ないでーおーきてーねーえー」とツンツンツンツンされ、流石に私も起き上がる。
ちょっと鼻痛い


『すみません、ちょっと寝不足で』

宮)「へー、何してたの？」

『えーと』


まさか今日初めての現場だから緊張しちゃって…とか本当のことは恥ずかしくて言えない、はずかしい


『ちょっと台本読んでたら遅くなっちゃいまして』

宮)「あーあるあるだね〜」

疑うことを知らないのかこの御方は。


『うーーん頭が働かなくて上手いこと言えない』

宮)「いや別に言わなくていいよ」


寝たいなら現場行って寝る？と笑いながら聞かれたけれど、もちろんそんな事出来ない、ぜっったい寝首かかれる…主につっちーに


『宮野さんは眠い時とかどうしますか？』

宮)「とりあえずいつにも増して動きまわるかも」

『なるほど』


両手を振り回して雄叫びをあげ動きまわる宮野さんを想像してしまったらもう笑わずにはいれない

宮)「そんな面白い？」

頬杖をついてじっとこちらを見る宮野さん。あれあれ、かっこいいぞ


宮)「あっれー？Aちゃんもしかして、ぼくに、ときめいちゃった？」

『えっなんで分かったんですか』

宮)「えっなんでそんな素直なの」

『えへ』

宮)「かわいっ」


まあ何にせよ、宮野さんとの会話は心地よい。優しい彼の前だとどうにも甘えたくなってしまうような。

のほほんとしながら珈琲のおかわりを3回し、私たちはやっと席を立った。

帰り際レジのおばさんに「お似合いねー」なんて言われてしまって。

どぎまぎしてしまう私とは対照的に、にこにこと笑いながらお会計をしてくれるこの人にはまだまだ敵わないや、と改めて感じつつ
私たちは店を後にした。

隠されているほど→←穴澤の朝

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