Daily Motion 7 【男性声優】

いつものふたり ページ11

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スタッフさんに呼ばれ、津田さんとAちゃんがこの場を離れたあと。
難しい顔をした神谷さんが、「ねぇ、」と話しかけてきた


神谷)「やっぱりさ、あの二人なんかあったのかな」

小野)「あのふたり？」


どげつい下ネタでも思いついたのかと耳をそばだてていた俺は、予想の外れた神谷さんの言葉に目をぱちくりとするばかり



神谷)「きづかなかったー？にっぶいなー。津田さんとAちゃんだよ」

小野)「え？」


ブースの中にいる2人は別に特になんともないようだったけれど。でも、ほんのすこしだけ、



小野)「…喧嘩？」


2人の空気がぎこちないような、そんな気がして神谷さんを返りみれば、腕を組み、うん、と肯定を示す彼。


神谷)「あの二人いつももっと喋ってるよ、羨ましいことこの上ないほどに」

小野)「まさかー、神谷さんちょっと喜んでー…ます？」


そう聞けば「まさかー」と一笑されるが、いやはやどうだか…彼のことだ、普段仲の良い2人が仲違い(？)している間にごにょごにょ…なあんてこともありえーるでしょ


神谷)「いやでもさすがだよねー、私情を持ち込まないのは」

そう呟く神谷さんに、俺も同意。たしかにちょっと違和感はあったけど、録りは滞りない。津田さんは流石だけど、Aちゃんもなかなか。

でもなんか、そういうAちゃんの意外とドライなところを今、目の前にするとなんだかすこし寂しさを感じてしまう。
神谷さんに言ったら「仕事の流れをめちゃくちゃにされるよりかまし」なんて一蹴されそうだけど、


監督さんのOKが貰えたので次のシーンをとる神谷さんにブースを明け渡すAちゃんを見ながら、なんだか複雑な心持ちになった。

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