平凡な女子高生がナンパから助けられる。 ページ45
つくづく恋愛ってのはしないのが一番平和だと思う。あるいはずっと片想いし続けるか。
まぁ、あたしの恋人は二次元なんで現実の恋愛はどうでもいいけど。
「邪魔しないでください(とっといなくなれやこのチャランポランが)」
「そんなこと言わずにさー」
いい加減、堪忍袋の緒が切れそうなんですがいなくなってくれないかなこいつら。
仕事が終わっていればさっさとマッハで立ち去るのだか、生憎まだ半分も終わっていない。さすがにしつこ過ぎて暴言吐きたくなる。お願いだからどっか行ってマジ頼む。
「おい」
いい加減キレようとした直後、ドスのある声が男達の後ろから聞こえた。
背後からの声に男達は当然視線を向け、あたしもそんな奴らの間から向こうを盗み見る。
いたのは、ユニフォームの上に海常と書かれたTシャツを着た2人組だった。
そんな彼らを見た男達の1人は「げ、笠松と森山……」と呟く。
「うっわすっげー、乙女ゲームみてぇ」と無表情を貫きながら内心大爆笑するあたしを置いて、話が進んでいった。
「そいつから離れろ。邪魔してんじゃねぇ」
「おまえらには関係ねーだろー?」
「うっせぇ。立ち去れっつってんだよ」
ギロリと身長が低い方の人が2人を睨むと、自分に向けられたものではないと分かっているのに怒られてるみたいで怖かった。うちにはいないタイプだ。
標的となった奴らも同じか、それ以上のモノを感じたようで、慌ててこの場から離れていった。
すっげぇこの人リアルイケメン。きゃーだいてー(棒読み)
「大丈夫か、お嬢さん」
「ぇ? あ、はい(って、お嬢さん……?)
…………ありがとうございました」
「いや、気にする事はない。女性が困っていたら助けるのは当然だからね。
オレはレギュラーの森山由孝だ。君の名前は?」
「誠凛マネージャーの小野Aです。今日はよろしくお願いします」
片手にボトルを持ったまま頭を下げれば、その人はふわりと笑ってあたしの手を取った。
え、ハイ?
「あ、あのー……?」
「運命だ」
「は?」
「緩くパーマのかかった艶やかな髪、穢れを知らぬ無垢な瞳……今日君に出会うことができて本当に嬉しいよ」
「あのー……?」
ナニコノ人。
もう一度言う。
ナニコノ人(2回目)
平凡な女子高生が戸惑う。→←平凡な女子高生、不良にナンパされる。
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彩夏(プロフ) - 更新とても楽しみにしていました！続編でも頑張ってくださいね！ (2017年6月7日 22時) (
レス) id: a1d1edfed6 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉〔刹叉〕(プロフ) - 黒バスの映画で号泣しちゃいました……(´；ω；｀)これからも応援しています！頑張ってください！(小説書くのってむずかしいですね……) (2017年6月7日 20時) (レス) id: 0f137dda1a (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - 私もアニマックスで黒バス見ましたーやっぱり最高ですね！ (2017年5月24日 18時) (レス) id: 54580b9dce (このIDを非表示/違反報告)
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