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平凡な女子高生、不良にナンパされる。 ページ44

「……………………」



何故だろう。私はフラグなど建てた覚えはないというのに。
あれか? 天然一級フラグ建築士。あの称号をあたしはいつの間にかゲットしていたのか? わーい。

とりあえずまずは一言。



「他校の子? 何部?」

「一緒に遊び行かね?」



ドウシテコウナッタ


数分前から順番に遡ってみよう。

その1
あたしは女子更衣室に案内されて、練習着のTシャツから左胸にバスケットボールと「SEIRIN」という文字が入ったものに着替えて、その後リコ先輩と一緒に一足先に体育館へ向かった。

その2
マネージャーの仕事(と言ってもタオルは用意できてるのであとドリンクだけだけど)があるので、近場の水道の場所を教えてもらい、その時武内監督から「こちらの分のドリンクも作ってくれないか。くれぐれも変な物を盛らないでくれよ」と頼まれた。うっぜぇじゃあそっちやれやとか思いながら了承したのは秘密だ。

その3
渡された海常のスポドリの粉を持ち、教えてもらった水道へやって来てドリンクを作り始めた。

…………………で、今に至ると。
なるほど、こうなった理由がサッパリわからん。



「…………すみません、仕事中でちょっと急いでるんで邪魔しないで頂いても?」

「仕事? 君マネージャーなんだ? 熱心だね。でさー」

「(聞けよ)…………はぁ」



いわゆるこれは、ナンパというものだろうか。
漫画やアニメでしか見たことないが、まさか自分が実際に体験するとは。
顔別にそこまで整ってるわけではないのだが。至って平凡顔だと思うんだよ。



「いーじゃん。行こうよ?」

「お兄さん達と楽しいことしよー?」

「っ、やめてください」



肩を抱かれそうになったが、数歩下がってするりと避ける。
大事にならず場を収めるのに努めるつもりだが、上手くいきそうにないな。
無駄な時間を食う訳にはいかないのに。と心の中で舌打ちをし、さあどうしようかと目の前の二人の男を見る。



「あれ? 意外と初々しいね?
イイ体してるから、それなりに経験豊富だと思ったんだけど」

「…………」



ああ、そうか。こいつらが声をかけて来た理由が分かった。
自慢するわけじゃないが、あたしは周囲の同い年の子達と比べて結構体が発達してる方だ。恐らく、それが目的。クソかよ。

要するに体目当てなのだ。まったくもって嬉しくない。
お願いだからそういうのはフィクションの中だけに留めてほしいものだ。
こういう人がいるから世の中恋愛絡みの問題が絶えないのだろう。

平凡な女子高生がナンパから助けられる。→←平凡な女子高生と誠凛バスケ部がカチンとくる。



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設定タグ:黒子のバスケ , 愛され , 青春   
作品ジャンル:アニメ
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彩夏(プロフ) - 更新とても楽しみにしていました!続編でも頑張ってくださいね! (2017年6月7日 22時) (レス) id: a1d1edfed6 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉〔刹叉〕(プロフ) - 黒バスの映画で号泣しちゃいました……(´;ω;`)これからも応援しています!頑張ってください!(小説書くのってむずかしいですね……) (2017年6月7日 20時) (レス) id: 0f137dda1a (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - 私もアニマックスで黒バス見ましたーやっぱり最高ですね! (2017年5月24日 18時) (レス) id: 54580b9dce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鏡舞 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2017年5月24日 5時

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