平凡な女子高生がモデルの彼の興味をひく。 ページ42
「広いんでお迎えにあがりました」
「どーも」
リコ先輩が礼を述べ、火神がつっかかろうと数歩前に出るが、黄瀬はそれをスルーして黒子へと駆け、主人に懐く犬のように話しかけた。
あたしは黒子の隣にいたので必然的に距離が近くなる。後ずさりしたくなったのは悪くない。
「黒子っち〜、
オレ、女の子にもフラれたことないんスよ〜?」
「サラッと嫌味言うのやめてもらえますか」
毎晩枕を濡らしてるって、コイツの体内水分大丈夫かよ。
女の子にもフラれたことないって、遠まわしに「オレモテてます」的な? 一体今まで何人の女子を泣かせてきたんだ。女の敵め。
だが不意に、彼の雰囲気が豹変する。
それまでのものと違う、見定めするような視線で火神を見た。
「だから黒子っちにあそこまで言わせる君には、ちょっと興味あるんス。
『キセキの世代』なんて呼び名に別にこだわりとかはないスけど、あそこまで喧嘩売られちゃあね。
オレもそこまで人間できてないんで。悪いけど本気でブッ潰すっスよ」
「ハッ、おもしれー!」
「あ、あと……」
まだ何か言うことがあるのか。さっさと案内してくれ。
そんな風に考え欠伸を漏らすと、黄瀬の視線が今度はこっちを向いた。
黒子ではなく、確実にこっちの方を見ている。
何の用だよ、という意味を込め見返すが、彼はへらりと笑った。
「この前は練習邪魔しちゃってすんませんっス。悪気があったわけじゃないんスよ。
オレ、マネージャーさんにも興味あるんで、あんま邪険にしないでほしいっス」
「じゃ、案内します」と言い先導を始める黄瀬。
先程の発言に全員の視線がこっちへ集中したことは言うまでもない。
「ちょっとちょっと小野ちゃん! いつの間に黄瀬といい感じに!?」
「この前は興味ないって言ってなかったっけ?」
コソコソと小金井先輩と伊月先輩が話しかけてくる。
絶対面白がってるでしょう2人とも。というかあたしを挟まないで。身長差が地味に心に来るから。くそなんで身長伸びねぇんだよ。
「いい感じになんかなってませんよ。ていうか伊月先輩、気づいてるんじゃないんですか?」
「ああ、まぁ……」
「気づいてるって?」
「黄瀬の目だよ。だろ? 小野」
「はい。あの目、「興味がある」って言うより「品定めしてる」感じですよねー。
……………気に入らないです。すっごく」
平凡な女子高生と誠凛バスケ部がカチンとくる。→←平凡な女子高生、マネージャーが板につき始める?
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彩夏(プロフ) - 更新とても楽しみにしていました！続編でも頑張ってくださいね！ (2017年6月7日 22時) (
レス) id: a1d1edfed6 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉〔刹叉〕(プロフ) - 黒バスの映画で号泣しちゃいました……(´；ω；｀)これからも応援しています！頑張ってください！(小説書くのってむずかしいですね……) (2017年6月7日 20時) (レス) id: 0f137dda1a (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - 私もアニマックスで黒バス見ましたーやっぱり最高ですね！ (2017年5月24日 18時) (レス) id: 54580b9dce (このIDを非表示/違反報告)
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