平凡な女子高生の自己紹介。 ページ5
「気にしなくていいのよ。面倒なんていつものことだから。例えば……はぁ。
こら!! いつまでくっちゃべってんのよ!!」
未だに騒ぐ先輩達を見て相田先輩はため息をつき、ビシッと怒鳴った。
「そもそも、可愛い女の子だったら元々いるでしょうが!!」
「「…………」」
「ねぇ?」と彼女が聞くように言えば、先輩達は苦笑いをしたり明後日の方向を向いたりし、眼鏡の先輩はサッと目をそらす。
「目をそらすな!!」
「あー……(結局あたしはどうしたらいいんだろう)」
「はぁ………とりあえず、自己紹介お願い」
「あ、はい」
本日二度目のため息をついた相田先輩によって自己紹介を促されたので、先輩達と他の1年に向き直った。
途端に、話声が止んだ。
集中する視線に、体が軽く硬直し、心臓の音が聞こえて真っ白になる。
アっヤバい声震えそう。
そんな考えが頭の中でグルグル回りながらも、何とか口を開く。
「一年、小野Aです。
中学の時は部活には入ってませんでした。
バスケの知識は体育でやった程度で簡単に把握してます。マネージャーは高校からです。
初心者なので迷惑をかけるかもしれませんが、よろしくお願いします」
頭を下げる。
すると、先輩たちからは「おーよろしく」と返事をもらえた。
「そういえば、小野さんが仮入部に来ることカントクと水戸部は知ってたんだよな?
なんで日向は知らなかったんだ?」
「んなのオレが聞きてぇぐらいなんだけど…
まぁ多分、トイレかなんかで立った時に水戸部が連れて来て、オレ達の反応が面白そうだから黙ってた、ってとこじゃねぇの?」
「うふ♪
じゃあ、改めて……男子バスケ部カントク、相田リコです。よろしく!!」
「「ええ〜!!?」」
「あっちじゃねーの!?」
「あちらは顧問の武田先生」
あたしは相田先輩が監督であることは教えられていたため特に思うことはなかったが、他の1年は寝耳に水だったらしく、叫び声が体育館に響き渡った。
思わず耳を塞ぎたくなったものの我慢した私を誰かほめていただけないだろうか。
「さぁ、武田先生と小野さんの紹介も済んでところで……
まずはおまえ達、シャツを脱げ!!」
「え゛え゛え゛〜!!?」
「は!?」
自分の声と他の新入部員と声が重なり、体育館が驚愕に包まれた。
平凡な女子高生と4人の先輩。→←平凡な女子高生の仮入部初日。
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彩夏(プロフ) - 更新とても楽しみにしていました！続編でも頑張ってくださいね！ (2017年6月7日 22時) (
レス) id: a1d1edfed6 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉〔刹叉〕(プロフ) - 黒バスの映画で号泣しちゃいました……(´；ω；｀)これからも応援しています！頑張ってください！(小説書くのってむずかしいですね……) (2017年6月7日 20時) (レス) id: 0f137dda1a (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - 私もアニマックスで黒バス見ましたーやっぱり最高ですね！ (2017年5月24日 18時) (レス) id: 54580b9dce (このIDを非表示/違反報告)
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