平凡な女子高生とシックスマンの親友(仮)。 ページ35
「よっと」
軽快に腰かけていたステージから飛び降り、こちらへ……というか、隣にいる黒子へ視線を向けた黄瀬。
全員が押し黙って彼を見つめる中、日向先輩が困惑した表情で問いかける。
「……なっ、なんでここに!?」
「いやー、次の相手誠凛って聞いて黒子っちが入ったの思い出したんで、挨拶に来たんスよ。
中学のとき一番仲良かったしね」
目の前まで歩いて来て笑顔でそう言う黄瀬に、話を振られた黒子は「フツーでしたけど」と返す。
「酷っ」と言ってシクシクと泣く黄瀬を見ながら「結局どっちなわけ?」と聞けば「フツーです」と同じように返された。
そこへ降旗達が部室から先程の雑誌を引っ張り出してきて、黄瀬が中学からバスケを始め、未だに急成長を続けているオールラウンダープレイヤーという情報が全員に伝えられる。
全員が驚く中、慌てて弁解するように黄瀬は口を開いた。
「大ゲサなんスよその記事、ホント。『キセキの世代』なんて呼ばれるのは嬉しいけど、その中でオレは一番下っ端ってだけですわ。
だから黒子っちとオレはよくイビられたよな」
「ボクは別になかったです」
「あれ!? オレだけ!?」
「言動噛み合ってないね君ら」
「ボクは本当のことを言っているだけなんですが……」
ガーンとまたもやショックを受けている様子の黄瀬のことを「面倒そうなタイプだな」と見ていれば、なんの前触れもなく彼に剛速球が飛んだ。
あ。とこちらが認識した瞬間、先ほどとは打って変わった雰囲気で難なくボールを止める黄瀬。
「った〜。ちょ、何!?」
「ちょっ、火神何やってんの!?」
「せっかくの再会中ワリーな。けどせっかく来てアイサツだけもねーだろ。
ちょっと相手してくれよイケメン君！」
まさかの誘いに先輩の数人が咎めるように火神の名を呼ぶが、火神は目の前にいる『キセキの世代』の彼しか見えていないようだ。
誘われた当人は渋っていたが何か考えるような素振りを見せた後、了承した。
「ったくもう……」
「まさかこんなことになるとは……」
「マズいかもしれません」
「っひ!?」
「黒子いきなり出て来ないでよ……あとマズいって何が?」
「…………小野さん、黄瀬君は先程二階からミニゲームを見ていたんですね?」
「は? ……うん、そうだけど」
質問の意図が分からずあたしもリコ先輩も首を傾げると、黒子は「やっぱり」と言って口を開いた。
平凡な女子高生と火神と黄瀬の1on1。→←平凡な女子高生と女子のブーイング
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彩夏(プロフ) - 更新とても楽しみにしていました！続編でも頑張ってくださいね！ (2017年6月7日 22時) (
レス) id: a1d1edfed6 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉〔刹叉〕(プロフ) - 黒バスの映画で号泣しちゃいました……(´；ω；｀)これからも応援しています！頑張ってください！(小説書くのってむずかしいですね……) (2017年6月7日 20時) (レス) id: 0f137dda1a (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - 私もアニマックスで黒バス見ましたーやっぱり最高ですね！ (2017年5月24日 18時) (レス) id: 54580b9dce (このIDを非表示/違反報告)
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