平凡な女子高生と女子のブーイング ページ34
「え、何!? なんでこんなギャラリーできてんの!?」
実はと言えば数分前からこのような状態になっていたのだが、皆気づいていなかったらしい。
そしてこの人達はバスケ部を見に来た、というわけではないだろう。彼女たちの視線はステージの方の人物一点に注がれている。
練習の邪魔だし、早いとこ出て行ってほしいんだけどなぁ……
「あーもー……こんなつもりじゃなかったんだけど……」
不意に聞き覚えのない声が聞こえ、そちらに視線を向ける。
すると女子の中でひときわ高い背丈で黄色い髪の誰かが、女子から何かを受け取っていた。
って、黄色い髪? 不良ですか?
「アイツは……」
「(なんでここに……キセキの世代、黄瀬涼太が……!?)」
不意に、彼の目がこっちを捉えた。
黒子が「お久しぶりです」と言えば向こうも「久しぶり」と返す。
「あの人さっきもいたけど、黒子の知り合い?」
「はい。というか、さっき?」
「ミニゲームしてるとき、あの人になったこと階から見てたんだよ。
何の用か分からなかったし、害もなさそうだから放っておいたんだけど……」
まさかこんな形で練習を妨げられることになろうとは。
はぁ、とため息をついて、スタスタとステージの方へ歩く。
ある程度近付いたところで、首にかけたホイッスルをくわえて短く鳴らした。
黄色い髪の人物とその周囲の女の子達の視線を受けながら、笛を口から放して淡々と告げる。
「申し訳ないんですが……練習の妨げになるので、体育館から出て頂けませんか?」
そう言えば当然と言うべきか、女子からブーイングが巻き起こった。
「別に練習の邪魔はしてないじゃない!」とか言う人いますけど、あなた達の声が練習の邪魔になってるんですって。
「私達追いだして、一緒に人だけ黄瀬君を独り占めしようって魂胆でしょ!」
「…………キセ?」
会話から察するにこの列の原因はその「キセ」という人物らしい。
キセ、って……ああ、キセキの世代でデルモやってるとか言うイケメン君? だから黒子と知り合いだったんだ。
ていうかこの人髪黄色ですけど。なんなのホント、皆なんで髪色おかしいの。
まぁいいや。
「よく分かりませんけど、とりあえず外に、」
「スイマセン、マジであの……え〜〜と……5分待ってもらっていいスか?」
あたしの声を遮るように黄瀬から発せられた言葉に、あれほどブーイングをしていた女子は大人しく体育館を出て行った。
くっそ、やっぱ顔か? 顔なのか!?
平凡な女子高生とシックスマンの親友(仮)。→←平凡な女子高生と練習試合のお知らせ。
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彩夏(プロフ) - 更新とても楽しみにしていました！続編でも頑張ってくださいね！ (2017年6月7日 22時) (
レス) id: a1d1edfed6 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉〔刹叉〕(プロフ) - 黒バスの映画で号泣しちゃいました……(´；ω；｀)これからも応援しています！頑張ってください！(小説書くのってむずかしいですね……) (2017年6月7日 20時) (レス) id: 0f137dda1a (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - 私もアニマックスで黒バス見ましたーやっぱり最高ですね！ (2017年5月24日 18時) (レス) id: 54580b9dce (このIDを非表示/違反報告)
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