誠凛バスケ部が考える。 ページ26
「………ですが小野さん、その話の後にボクが「誰かと一緒にいるのは嫌いですか?」と聞いたら「そんなことないよ。黒子達や雪希達と一緒にいるのは楽しいし、一人はちょっと寂しいしさ」と答えてくださったんです。
だから、本当に人と関わるのが嫌というわけではないと思います」
「人間関係はメンドウだけど一人は寂しい、か…………」
「………………………………」
「なになに? …………………なるほど」
水戸部の視線の意味を小金井は理解したようで、うんうんと頷く。
伊月が「水戸部はなんて?」と聞けば「あのねー」と説明が開始される。
「水戸部曰く小野ちゃんは怖くて踏み出せないだけじゃないかって。
小野ちゃんは自分が傷つきたくないからって言ってたけど、今までの部活や学校での姿を見る限り、それだけじゃないと思う。
その友達と大喧嘩したこと、「大嫌い」って言っちゃって仲直りできなかったこと、小野ちゃんはすごく後悔してるんだよね? それは多分自分が傷ついたってだけじゃなくて、大好きだった相手も傷つけちゃったからなんだと思う。
自分だけじゃなくて相手も傷つけるのが嫌になって周りと距離を置く内、どう接したらいいのか、周りの皆が自分を受け入れてくれるのか分かんなくなっちゃったんだろうって」
「…………よく分かんねぇな」
「火神君、そういうの無縁そうですもんね」
「どういう意味だよ!?」
「……まぁ、どうしたらいいのか分からなくなって全部見て見ぬフリしたくなんのは、分かんなくもねぇな」
黒子と火神が言い合いになりそうなのを宥めるように、日向が言う。
すると日向以外の伊月、小金井、土田、そして表情には出していないが黒子も、何か思うところがあるようだ。
こういう場合、彼女自身の中で整理がつくまで放っておくのがいいのかもしれないが、ここまで深く事情を知ってしまうとそうもできないというのが彼らの意見だった。
誰しも自分自身で解決すべき問題はある。だが、それが一人でできないのなら、周りが背中を押してやるべきだろう。
「つってもなぁ、どうやったら解決できるかなんて分かんねぇし……」
「…………ボクから提案があります」
「提案?」
「はい。要は、僕達はちゃんと小野さんを仲間として受け入れているということを伝えればいいと思うんです。誰かの一人でもそういう人がいるというのは心強いですから。
なら、話は簡単です」
平凡な女子高生が感じた違和感。→←平凡な女子高生の友人関係。
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彩夏(プロフ) - 更新とても楽しみにしていました！続編でも頑張ってくださいね！ (2017年6月7日 22時) (
レス) id: a1d1edfed6 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉〔刹叉〕(プロフ) - 黒バスの映画で号泣しちゃいました……(´；ω；｀)これからも応援しています！頑張ってください！(小説書くのってむずかしいですね……) (2017年6月7日 20時) (レス) id: 0f137dda1a (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - 私もアニマックスで黒バス見ましたーやっぱり最高ですね！ (2017年5月24日 18時) (レス) id: 54580b9dce (このIDを非表示/違反報告)
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