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平凡な女子高生と黒子の入部について。 ページ21

「はぁ。ちょっと大声出したくらいであんな怒鳴るかよ」

「未遂だったのにボクまで怒られました…………」

「っぐっ!?」

「まぁもうちょいで共犯になるとこだったんだし、仕方ないんじゃない?」

「おまっ、黒子と小野! なんでまたいんだよ!?」



口に入れたハンバーガーをよく噛まずゴクッと飲み込む火神を見ながら、私も黒子もため息をついた。



「ひっどー。てかそもそも火神が座ってるそこ、あたしの席なんだけど。
むしろトイレから帰って来たら火神がいたことにびっくりだよ」



「どいて」と言うのも気が引けて、仕方が無いので前と同じように椅子を引っ張って来て黒子の隣に座った。
一緒にいた理由だが、前のマジバの一件以来、席が隣ということもあってよく話すようになり、部活も家の方面も同じなのでよく一緒に帰っているのだ。



「それより、どうしましょう」

「あ゛あ゛!? 何がだよ!?」

「火神落ち着けー。で、どしたの黒子?」

「屋上、あれから厳戒態勢しかれたらしいんです。
もし入部できなかったら…………」

「それはねーだろ」

「んー。
相田先輩が確認したかったのは「意志」だし、屋上から叫ばなくても、なんらかの形でバスケに対する覚悟とか姿勢を見せればオッケーじゃない?」

「そうでしょうか……」




不安を拭えない様子の黒子に「大丈夫だって」と安心させるように明るい声で言った。

気休めに聞こえるかもしれないが、黒子の意志の強さはあたしや火神がこの数日でよく知ってる。きっと大丈夫だろう。というか黒子で無理だったら私も絶対入部無理だわ。



「そういやおまえに聞きたいことあったんだけどさ、おまえなんで他の五人みてーになの知れた強豪校に行かねーんだ? そもそも、幻の6人目(シックスマン)なんて呼ばれてるくらいじゃねーか」

「あー……確かに。影薄いったってレギュラーだったのは変わんないし、引く手数多って感じだよね」



火神に同意すれば、黒子は黙りこくってバニラシェイクをすする。
マズいこと聞いた? と思い口を閉じるが、火神はなおも追い討ちをかけた。

いや黒子が表情あんま変わんないからって聞いていいことと悪いことあるって。地雷踏んだらどうすんの? え、なに。デリカシーってもんがないのか火神。




「おまえがバスケやるのには、なんか理由(ワケ)があんじゃねーの?」

シックスマンの彼が語る「理念」。→←平凡な女子高生が屋上から叫ぶ。



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設定タグ:黒子のバスケ , 愛され , 青春   
作品ジャンル:アニメ
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彩夏(プロフ) - 更新とても楽しみにしていました!続編でも頑張ってくださいね! (2017年6月7日 22時) (レス) id: a1d1edfed6 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉〔刹叉〕(プロフ) - 黒バスの映画で号泣しちゃいました……(´;ω;`)これからも応援しています!頑張ってください!(小説書くのってむずかしいですね……) (2017年6月7日 20時) (レス) id: 0f137dda1a (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - 私もアニマックスで黒バス見ましたーやっぱり最高ですね! (2017年5月24日 18時) (レス) id: 54580b9dce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鏡舞 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2017年5月24日 5時

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