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平凡な女子高生の光と影との約束。 ページ18

「できるできないの問題じゃない。やるかやらないかだ」
何かのゲームの主人公が言っていたことを思い出す。まったくもって、ホントにその通りだなぁ。

フフッと、つい笑みが零れた。
不審に思ったのか、二人はこちらを不思議そうに見る。そんな彼らをこちらも真っ直ぐ見据えた。



「ふたりとも、本気なんだ? それ」

「あたりめーだろ」

「はい、もちろんです」

「くくっ。いいね、そういうの。
…………じゃあ、私は君達を全力で支えてあげる」




ただなんとなく過ぎていくだけと思っていた高校生活。折角だ、彼らに賭けてみるのも悪くないだろう。

無理だって思わないわけじゃないけど…………不思議と、この二人ならできるんじゃないかと思った。
彼らが進んでいくその道を、共に辿ってみたいと思った。



「で、その代わりって言っちゃあなんだけどさ」

「?」

「んだよ?」



訝しげな視線を向けてくる火神君にニッと笑いかけ、“頼み”を切りだす。



「あたしさ、中学のとき部活やってなかったんだよねー。
ホントは一応部活には入ったんだけど、どうもしっくりこなくて半年で辞めちゃってさ。
部活が無いのに清々しながらも、漫画であるような仲間と一緒に一番になるって言うのに憧れたりしてた。
…………だからさ、連れてってよ。日本一の場所まで。
私に、日本一の景色ってのを見せて」



単純で、難解な、私のたった一つの願い事だ。
聞いた二人は、何を考えているのかこちらをキョトンと見つめている。

うっ、やっぱ図々しかった……?



「なんだ、そんなことかよ。いいぜ別に。
つーか、んなこと頼まれなくてもやってやらぁ」

「え……………いいの?」

「日本一になるついでみたいなもんだしな。手間は変わんねぇ」

「そうですね」

「…………じゃあ」

「はい。任せてください。
絶対に、小野さんを日本一の場所まで連れて行きます。約束です」

「っ…………うん! 約束だかんね! 黒子! 火神!」

平凡な女子高生が本入部届けを出しに行く。→←平凡な女子高生と光と影。



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設定タグ:黒子のバスケ , 愛され , 青春   
作品ジャンル:アニメ
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彩夏(プロフ) - 更新とても楽しみにしていました!続編でも頑張ってくださいね! (2017年6月7日 22時) (レス) id: a1d1edfed6 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉〔刹叉〕(プロフ) - 黒バスの映画で号泣しちゃいました……(´;ω;`)これからも応援しています!頑張ってください!(小説書くのってむずかしいですね……) (2017年6月7日 20時) (レス) id: 0f137dda1a (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - 私もアニマックスで黒バス見ましたーやっぱり最高ですね! (2017年5月24日 18時) (レス) id: 54580b9dce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鏡舞 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2017年5月24日 5時

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