平凡な女子高生と光と影。 ページ17
「キセキの世代ってのはどんくれー強いんだよ?」
「いきなりどうしたのさ」
マジバを出て、帰り道を黒子君、火神君と一緒に歩く。
唐突な疑問に何事かと火神に目をやるあたしをよそに、黒子はズズッとマジシェイクのバニラをすすって答えた。
あ、ちなみに私はシェイク飲み終わりました。黒子君からは「小野さん、もっと味わって飲んだ方がいいですよ」と呆れられた。解せぬ。
「別に気になっただけだっつの。
んで、どうなんだ? オレが今やったらどうなる?」
「瞬殺されます」
「ぶっは!!」
「もっと違う言い方ねーのかよ!? つーか小野も噴き出してんじゃねぇ!!」
「ごめ、んて……!! ぶっ、くくっ………」
息を吐きながら笑いを収めるあたしを見て、黒子君はため息をついてまた話しだした。
さすがに邪魔するわけにはいかないので、火神君と大人しくそれに耳を傾ける。
「ただでさえ天才の五人がそれぞれ違う強豪校に進学しました。
まず間違いなく、その中のどこかが頂点に立ちます」
「……はっ、ははは。いいね、火ィつくぜそーゆーの。
……決めた! そいつら全員ぶっ倒して日本一になってやる」
「…………………!!
(こいつ、マジで言いやがった……本気?)」
「無理だと思います」
「全否定かよ」
「ぅおい!!!」
「潜在能力だけなら分かりません。
でも今の完成度では彼らの足元にも及ばない。
“一人では”無理です」
タンタン、と横断歩道を渡った黒子が火神を見つめた。
その瞳は試合のときと同じ、何かに真っ直ぐに立ち向かっていく姿を連想させる。
「………ボクも決めました。ボクは影だ。
……でも、影は光が強いほど濃くなり、光の白さを際立たせる。
君という光の影として、ボクも君を日本一にする」
「……ハッ、言うね。勝手にしろよ」
「頑張ります」
日本一になる。それは、とてつもなく高い目標。
大半の者は、そんな目標を掲げても本気で実行できるなんて思わない。思っていない。
だが、この二人はそんなこと考えていないみたいだっだ。本気の目を、していた。
平凡な女子高生の光と影との約束。→←平凡な女子高生がマジバへ。
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彩夏(プロフ) - 更新とても楽しみにしていました！続編でも頑張ってくださいね！ (2017年6月7日 22時) (
レス) id: a1d1edfed6 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉〔刹叉〕(プロフ) - 黒バスの映画で号泣しちゃいました……(´；ω；｀)これからも応援しています！頑張ってください！(小説書くのってむずかしいですね……) (2017年6月7日 20時) (レス) id: 0f137dda1a (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - 私もアニマックスで黒バス見ましたーやっぱり最高ですね！ (2017年5月24日 18時) (レス) id: 54580b9dce (このIDを非表示/違反報告)
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