平凡な女子高生がキセキノセダイについて聞く。 ページ11
「そして帝光は、バスケットボール部の超強豪と言われているんです。」
「強豪……具体的には?」
「部員数は100を超えていて、全中……中学の夏の大会で三連覇の実績があります。
それに、高校バスケ界で活躍する選手のほとんどが帝光中のOBだとか」
「うわぁ、それは確かに強豪だわ。……それが「キセキノセダイ」とどう繋がるわけ?」
昨日ほとんど話を聞いてなかったとはいえ、イマイチこれといった繋がりの見出せない私は多分バカなんだろう。
そう思いながら疑問をぶつければ、黒子君は一瞬表情に影を落としたが、すぐに消して答えてくれた。
「「キセキの世代」はボク達と同い年で、帝光バスケットボール部の頂点に君臨した五人の天才のことです。
全員が十年に一人の天才でありながらそれぞれがオンリーワンの才能を秘めていて、同年代の他のプレイヤーでは全くと言っていいほど歯が立ちません」
「全く……? 天才って言ったって、チームで戦うんだからそれなりにいけるんじゃ……」
「…………個人の力が強すぎるんです。
恐らくキセキの世代が一人だけで戦ったとしても、相手のチームが勝つことはないでしょう」
「うっわぁ……ホントにいるんだな、そんな漫画のキャラみたいな反則な奴。
……って、今の話からして、黒子君がそのキセキノセダイってこと!?」
「いえ、違います。ボクは――」
――ガラッ
「あ、A! おはよう!
早いね〜、いつも私達が一番乗りだからびっくりしたよ!」
「……おはよ。ふぁ〜」
「ん。おはよう、
黒子の言葉は最近できた友人二人によって遮られた。
学級委員長になった
片方は活発でハキハキとして偶にドジというまさにリーダー、対してもう片方は静かでおっとりしていて何においてもしっかりしている。
一見正反対の二人だが、日常生活ではなにかと噛み合っているようだ。
「で、黒子君、さっきの続き……っていないし!」
「え、誰かいたの?
A以外誰もいなかったように思えたけど………」
「いたよ。隣の席の黒子君って人。
影薄いから何かと忘れられてるらしいけど。
どこいったんだあいつ……」
「………そういえば教室に入る直後、先生が後ろの扉にいた気がする。その先生図書委員の先生だったし……呼び出されたんじゃない?」
「うそん。……ま、いっか。後で聞こ」
平凡な女子高生がキセキの世代を知る。→←平凡な女子高生とシックスマンの初会話。
270人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「愛され」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彩夏(プロフ) - 更新とても楽しみにしていました!続編でも頑張ってくださいね! (2017年6月7日 22時) (レス) id: a1d1edfed6 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉〔刹叉〕(プロフ) - 黒バスの映画で号泣しちゃいました……(´;ω;`)これからも応援しています!頑張ってください!(小説書くのってむずかしいですね……) (2017年6月7日 20時) (レス) id: 0f137dda1a (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - 私もアニマックスで黒バス見ましたーやっぱり最高ですね! (2017年5月24日 18時) (レス) id: 54580b9dce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ