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9話 ページ44

貴方side

貴方「沖田、隊長」

妖一「なっ、なんで!どうしてここだと分かった!」

沖田「さぁな、テメェに教える義理はねぇ!」

そう言うと、沖田隊長はバズーカーを持ってすぐに妖一に近づき、そのままバズーカーで殴り飛ばし、壁に激突させた。妖一はそのままバズーカーの下敷きとなった。

貴方「沖田隊長。どうして」

沖田「おめぇの事をずっと探していた。それじゃあ、駄目かぃ」

そう聞くので私は直ぐに首絵を横に振った。

沖田「そうかい」

沖田隊長は直ぐに今の私と目線を合わせると、鎖の方に手を伸ばした。

沖田「痛くねぇか?」

貴方「大丈夫です」

沖田「そうか。ちょっと待ってろ」

沖田隊長はそう言うと、すぐに妖一に近づき、妖一から私が繋がれている鎖の鍵を取ると、そのまま私の所の戻ってきた。

沖田「ちょっと待ってろ。今外す」

そう言うと、沖田隊長は鎖を鍵を使って外してくれた。

貴方「ありがとうございます」

沖田「服が結構酷く破られてるが大丈夫ですかぃ」

そう言いながら、私に触れようとした沖田隊長の手が私に触れた時、

パシンッ!

沖田「!」

貴方「あっ」

何故か手を払ってしまった。

貴方「す、すみません」

沖田「・・・・」

どうしよう。怒らせてしまったか?そう思い、怒られるのを覚悟した。しかし、それとは逆に沖田隊長は私の肩に上着を掛けてくれ、それと同時に抱き締めてくれた。

貴方「沖田隊長?」

沖田「すまねぇ。おめぇの事、もっと早くに助けてやれなくて」

貴方「沖田隊長?何故謝るのですか?私が勝手にいなくなったのが悪いんじゃないんですか?」

沖田「おめぇは何も悪くねぇ。安心しろぃ」

貴方「・・・・・沖田隊長。一つ聞いても」

沖田「何でぃ」

貴方「私、沖田隊長が来る前、服を破かれていた時、怖いと思ったんです。それが何なのか、分からないんです。これは、何ですか?」

沖田「・・・・・・それは感情だ。んでもって、その感情の名前は、恐怖だ。おめぇは恐怖という感情を覚えたんでぃ」

貴方「感情。私にとっては、不要な感情」

沖田「不要なんかじゃねぇ。大事な事でぃ。今日覚えた恐怖は、絶対に忘れるな。おめぇは危機感が無さすぎるから」

貴方「・・・・・・分かりました」

これが感情。これが、恐怖

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作者名:KICU | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2016年9月7日 2時

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