11話 ページ29
女1「お、お願いです!どうか殺さないでください!お願いです!」
Aが入ってきた所には、攘夷であろう男と赤子を抱えた女がいた。
貴方「でしたら、後ろにいる攘夷を渡してください。私は一般人を殺そうとは微塵もありません」
女1「そ、それは、できません」
貴方「どうして?」
女1「か、彼は、ここにいる子供の、父親だからです。だから「ならば、尚更渡してください」えっ?」
貴方「その子の父親が攘夷なら、尚更駄目です。父親が攘夷なら、将来その子供が不幸になるだけです」
女1「そ、そんな」
父親が攘夷だと、子供は不幸になる?確かに、攘夷が悪い奴なら、餓鬼は不幸になるだろうが、人によるもんだろぃ。
まあ、でも、相手が攘夷なら、尚更だろうねぃ。そう思っていたら、
攘夷1「もういいよ。所詮俺は攘夷だ。殺されるのは目に見えていた」
女1「アナタ!」
攘夷1「いいんだよ。これで。さぁ、真選組の女隊士さん。俺を殺して下さい」
貴方「いい覚悟ですね。その覚悟、攘夷しておくのが勿体ないぐらいです」
そう言うと、アイツはそのまま刀を振り上げた。
女1「!待ってください!殺すなら、私も殺して下さい!」
貴方「えっ?」
攘夷1「なっ!何を!」
女1「私は攘夷の妻です!攘夷の父親がいて、この子が不幸になるのなら、その母親が攘夷の妻であっても、同じことです。
だったら、私も殺される立場です!」
貴方「・・・・・」
攘夷1「な、何を言っているんだ!お前!隊士さん!俺だけでいい!俺だけを殺してくれ!彼女は関係ないんだ!」
女1「いいえ、関係あります!私だって攘夷の妻です!この子の親が攘夷である限り、同じ事です。お願いです!どうか私も一緒に殺しくて下さい!」
驚いたねぃ。まさか、あの女も死を望むとは、どうする気でぃ。そう思ってAの方を見てみると、そいつの刀を持つ手は、震えていた。
貴方「・・・・・」
女1「隊士さん!」
攘夷1「隊士さん!」
女と男が二人ともAの方を見ると同時に、赤ん坊が泣き始めた。しばらくすると、Aの刀を持つ手は止まり、そのまま刀を振り下ろした。そして、
ザシュッ!
自身の左手を刺した。
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