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第二話【真選組と女剣士】 ページ10

貴方side
朝の4時。目が覚めた私は直ぐに、周りを見渡して、真選組の屯所だと理解した後、私は直ぐに服に着替えた。

ワイシャツのまま寝たので、着替えも凄く楽だ。もちろん洗濯はしてある。着替えが終わると、私は顔を洗いに行こうと障子を開けた。

そしたら、目の前に煙草を吸っている人がいた。

「あっ。よう。はぇーな。お前」

貴(誰だっけ?)

私は頭の記憶を巡らせて、その人の名前を思い出す。

貴「(あっ。土方十四郎だ)おはようございます。土方さん」

土「お前さっきまで忘れていただろ」

貴「はい」

土「(素直な奴だな)っで、お前は何処に行こうと?」

貴「顔を洗いにです」

土「そうか」

貴「はい。土方さんもご一緒しますか?」

土「(警戒心ねぇな)そうするか」

土方さんの答えを聞いた私は、直ぐに洗面所に向かった。

土「おい。洗面所は逆だぞ」

貴「あっ」

そういえば屯所の中とか見ていない。
貴方side終了

土方side
こいつは。俺がAを起こしに来たら、もう起きていやがった。こう言うところを、総悟にも見習ってもらいてぇな。そう思った。何処に行くんだと聞けば顔を洗いにって、本当に見習ってほしい。←

貴「土方さんもご一緒しますか?」

こいつ。警戒心ってものはねぇのか。さっきから聞いていて、警戒心ってものが感じねぇ。とりあえず、こいつを見張る必要があるし行くか。

土「そうするか」

俺がそう答えると、Aは洗面所とは逆の方へと向かって行こうとしていた。そういやぁ屯所内を案内してねぇな。とりあえず、こいつと一緒に洗面所まで来た。こいつは自分が言った通りにやっていた。こいつ、元人斬りにしちゃぁきっちりしてるな。そう思うと、

貴「土方さん」

土「うおっ!」

いつの間にいたのか、目の前にAがいた。

貴「すみません。何度も声をかけたんですけど」

土「いや、大丈夫だ。それより、どうした?」

貴「ちょっと聞きたい事があって、沖田総悟について教えてもらえないでしょうか」

土「!?」

こいつ。何で総悟の名前を知っているんだ。俺ぁそれが気になり、Aに聞いた。

土「何で総悟の名前を知っているんだ」

貴「警察手帳らしきものが机の上にありましたので、勝手ながら見させてもらいました」

土「あっ、そう」

元人斬りだからなのか、こいつの事を一瞬でも疑った俺が馬鹿だった。

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作者名:KICU | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2016年9月7日 2時

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